過ぎちゃえば思い出にかなり寂しくなるハンサム2024感想

要約:

ハンサム2024、楽しい時間をありがとう~~~~~~~~!! 全公演分円盤ください。

年度末&年度初め&その他諸々*1で今わりとガチで心身共にめちゃくちゃになっているので、アーカイブ、もう少し残してくれると…うれしかったな…という後悔がところどころ滲んでいます。ご了承ください…

OP(PARTY RIDE ~ THIS IS THE TIME ~ キミノリズム ~ OVER THE RAINBOW

ド定番始まり~!!私が(円盤でだが)初めて見たのがたしか2016なんですが、2016もパティラ始まりじゃなかったですか? パティラとTITTとキミリズというザ!ハンサムド定番!の中にOTRが入ってて、初めて無歓声でやった2021、ハンサムといえば!のド定番曲をあえて封印して新たな風を作り出していた2021を思い出した。ステージに立つハンサムたちにはしんどかったかもしれないけど、でも2021のハンサムは私を抱きしめてくれたよ。ありがとうね…。

TITTのサビの、「届きそうなほどに」でターンしてこちらに背を向けたあとの「鮮明な光」で、新原先生が左肩?首を左横に動かしてる?でトントントントンって四分音符取ってて変な声出た。なにその取り方!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 初見なんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????????????????????????(大混乱)

 

ACTION(ブチ上げ万歳! ~ A(C) )

ブ!チ上~げて万々歳!ヘイ!の手振りが良すぎて覚えて踊りたかったんだけど、覚えきれなくて悔しいオタク(ハンサムサンバも未だにカズダンスが曖昧なオタク)。なんでアミューズって俳優だけじゃなくオタクも踊れるんですか?? ディアマイがせいいっぱいだよ…。なゆたくんの落ちサビよかったな~。

A(C)は甲斐翔真降臨で最高すぎた…。あの甲斐翔真がオリメンなの奇跡すぎる。そしてあおちゃん一生かわいい。保護。

 

CINEMA(All ways, Always ~ ねぇ、神様お願い)

All ways, AlwaysのあのMV、ノベライズ化とかされませんか?? 気になるよ~~!! MVで鏡越しに自分が映り込んでて、(おそらく現実の)カラフルな世界にいるほうの皆さんはみんな悔いたり縋ったり苦しそうな表情なのに、(おそらく過去とかの)セピア色の世界の皆さんは表情が穏やかでさあ…。そして2番以降は鏡の中の世界で、思い出にひととき耽溺するけど最後はみんなで鏡の外に出て行くってこと?? そんなんノベライズ化か舞台化してもらわないとこっちの気が収まらないが????

ねぇ神様、ほんとにチャーミングだったな~! MCと、このあとのBet me?もだが、溝口・新原の持ち味って結構近いんだな~という気づきが今回あった。

 

SHOW(LAST ALUCARD SHOW ~ Secret Kiss)

アルカードは実は再演?に連れて行ってもらったことがあるんですが、そんな超にわかの私でもあのイントロ聞くといい意味でゾワッとしたし、あのアルカードポーズ?を見るとウワ~~~~~~~~~!!ってなった。

いややっぱ音楽がいいな~~~~~~~! イントロの弦のあの感じ、マジで天才ですよね。てか改めて見ると歌詞もいいな…。重厚で色気がある。

松下さんが23昼までだから、23夜以降どうなるのかな…って思ってたらまさかの甲斐inでこれもまたよかった。甲斐くんの帝王感が留まるところを知らない。あの無機質な階段に赤い絨毯が見えた。あと今回のセトリで唯一平間さんのダンスを集中して見られるタイミングだったので一生懸命見てました。よき…(語彙)

 

シクキス、24夜でしんじゃって覚えてない。なにも。

今回年度末で忙しすぎて誰がシャッフルメンツに入っているのか知らない状態で臨んだんですが、24昼までの段階で新原先生がご登壇されなかったじゃないですか。私はシクキスの新原先生の、こちらの顎を蹴り砕いてくださるようなハイキックのファンをやっているため、悲しみに暮れながらも「いや~いくら先生とはいえこのセトリじゃ忙しいよなそりゃ、Bet me?とDress upのあとに振りトゥナにもいるもんな…過重労働だよ…」と聞き分けのいい子のふりして先生を予想から外してたんですが、いざ24夜に下手から順にシルエット見ていって、「おっ太田将熙! ありがとうございます! ここで入れなきゃ暴動だろ松岡広大! さすがオーラス、メンツがっょぃ………ん?? 先生っぽい?? 先生っぽくない??? いや待てそんなまさか…(ライトがパーン! 先生ドーン!!)ギャ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!! 嘘!!!!!!!!! なんで!?!?!?!??!?!?!??!? エッ嘘、待ってあとひとり溝口琢矢!?!???????????? ウ、ウワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(処理落ち)」ってなった。あんなにどこを見たらいいのかわからないシクキスは初めてだった。そして結局何も見られなかったし何も覚えてない(処理落ちしていたので)。てかメンツがあまりにも私に都合が良すぎるな。幻想? 幻想なのかも…。そっか、じゃあ何も覚えてないのしょうがないな…。

 

STORY(you're in...)

LINE CUBEじゃなくてクリエなんだよな。てか甲斐くんと平間さんの歌の相性こんなにいいんだ!?!?(RENTをこのペアで見てないおたく)

あとすいません、当方平間さんのオタクではないので的外れなこと言ってたらアレなんですが、個人的には平間さんってどっちかっていうと元々はダンスのスターという印象が強いんですが、こうやって歌のでかい場面も任せられるようになって(しかも甲斐くんと)、それってご本人の努力の賜物だよなあと思います。平間さんの歌、ミュージカルスターらしく、声の輪郭がぱきっとしていて好き。

 

FASHION(Bet me? ~ Dress up)

長くなりますが覚悟はいいですか?

 

Bet me?は、まずお衣装がいい。オシャレスーツって最高! ひとりひとり個性のある着こなしで本当によいですよね…。

水田さんなんかダニー・オーシャンじゃん。あの蝶ネクタイ?を首にかけてるところなんかめちゃくちゃダニーだった。なんかFASHIONの映像もルーレットだったし最初みんなでカード引いてるしで、Bet me?は実質オーシャンズ11ここまでやっといて、モチーフとして意識してないとは言わせねえぞ(据わった目つき)。

配信で見ていて、溝口プロが開襟の下にちゃんとインナー着込んでいることがわかって安心してニコニコした。私は基本的には服は着てほしい派閥なので…。いや本人が脱ぎたきゃ脱いだらいいと思うんですけど…。

新原先生は光沢のあるサテン?のスーツと、ネックレスとピアスというアクセサリー使いが本当にすばらしい。お似合いです。最高! 光くんは宵の口みたいなブルーのスーツがフレッシュでありつつも大人びた感じでこれもまた良いチョイスだし、東島くんスタイル鬼だなまじで…。モノトーンなのになんか派手。

アルバム初聞きの時点で「あ~~~~これはこのメンツで大正解…"わかる"…まだパフォ見てないのに既に"見えた"…。そしてきっとこの曲調は新原先生のダンスが映える」って思ってたんですが、ま~~~~~~~~じで本当にそうでしたね…。太田機長のお言葉を借りますが、まさに「管轄内」*2。先生のダンスをオペラで追いながらも「ウワ最ッッッッッ高」ということしかわからなかった。1秒1秒が全て最高。先生の踊りを生で拝見できる喜びに脳が打ち震えた。他の人も見たい…! 解釈と自己プロデュース力の権化こと溝口プロが今回このステージに何を持ってきてくださったのか見たい、アミューズのダニー・オーシャンが見たい、そう思っても、新原先生があの紫のサテンのスーツでステージに現れた瞬間にオペラが自動追従してしまう*3ので結局叶いませんでした。何なら下手の、先生が現れる前の虚無空間をジッ…と見つめて待ち構えていた。助けてくれ。先生、先生のパフォーマンス力のファンです。お慕いしております。

ダンスの話いきます(ここから?)。先に言っておくとダンスの技術的なことは何もわかりません。

あの~~~~~~イントロやばくないですか???? ここだけで"勝利"を確信した。右脚を跳ねるように動かしてるときに左腕を軽く上げてる方々、遊び心とチャーミングさがあってよいし、あえてポッケに左手を突っ込んだままの溝口さんも大人の余裕みたいな感じがあって本当に…いい(語彙)。あとAメロなんだかBメロなんだかで水田さんと新原先生が対になって下から上にウェーブ?かけてるところマジでいい。二人ともスタイリッシュかつ色気があるんだけど、水田さんと先生でそれぞれの配分は違うじゃないですか…。似てるけど違う、違うけど似てる、オタクこういうの大好き!(主語大) 目が喜びを感じた…。

そして先述の通り、蹴りが大好き同盟としては(それ他に誰かメンバーいるんですか?)、サビがさ~~~~~~~~~本当にうれしい~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

「Bad Bad Badさ Lady」で蹴りが入るじゃないですか! あれ1番やラスサビの右肘も使った力強く正統派なキックも、2番の無造作に切って捨てるような冷たい蹴りもどっちも甲乙つけがたく、1曲の間に2パターンも頂いてしまって過大なる幸福です本当にありがとうございますなんですが(怪文書?)、あそこの新原先生の蹴りの、蹴ったそのあとも緻密に考えられているような絶妙な力の入れ具合、制御加減にもウワすげえ~~~~!!巧の技~~~~~~~!!って興奮するんですけど、どちらかというと"動"のこのパートのあとの「Good Good Good」で横に洒脱に揺れて、か~ら~の「Matter」であの人、上半身だけを真横に水平移動させて身体の縦の軸を戻しに行ってません???? マジで変な声出た。人間って腰を基準に上下で分けられるものなんですか???? すごい(語彙)。ってもうここだけで一回休憩欲しいくらいなんですけど、そのあとの「Bet Bet Betさ Lady」がさあ~~~~~~~~~~~!!!!! 「Lady」の右脚~~~~~~~~~~~~~~あれ、右の脚だけをチョイチョイと動かしているだけ(言い方)なのに色気が匂い立つようで…。そして間髪を入れずに「How much I lost my stake?」の見事すぎるうねり、2番終わりだったら念入りに仕留めに来ているのか、エアギターで舌を噛んでイケイケな表情をなさる先生ご降臨ですよ怖い!!!!!!!!!!! 新原先生が!!!!!!!!!!!! 怖い!!!!!!!!!!!!!!!!!!

文章書いてるだけなのに息切れしちゃったな…。ていうかBet me?って生歌なんですね? Dress upがラップ以外は(たしか)ダンスに集中するためリップシンクだから、びっくりした。…Bet me?が踊りながら歌えるんだったら20thはDress upも…と思ってしまうが、先生そのへんどうなんですか??

 

Dress upは広大パイセンがオーラスにご降臨なさると知ったときからマジで本当に見たくって…公式Twitterで匂わせがあったときマジでビビりすぎて忘れるよう努めてて…。そんな人間が会場であのイントロ聞いたらどうなると思いますか?(突然のコール安堵レスポンス) うめき声でしたね。膝から力が抜けました。2021Dress upだけでなくえすかけDress upの亡霊もやらせてもらってたんで、今回マジでマジで最高だった…。

平間さんがinすると、太田・新原で平間さんを挟んだ構図があまりにも強いんですよね…。普段、太田・新原を見ていてダンス似てるな~とかは思わないんですが、「はぐれないで 3, 2, 1」のところとか、身体の角度とか腕の感じとかが二人揃っていて、稽古場に思いを馳せるなどしました。あと落ちサビの平間さんの「踊ろう」! こっちが頷くことを信じている、というよりは知っているかのような邪気のない、そして楽しそうな笑み…。平間さんがそんな顔をなさるくらいだから、ダンスってものすごくいいものなのかもしれないです。

オーラスのオリメンは本当に夢かと思った。広大先生、お忙しいのに帰ってきてくれて本当に本当にありがとう…。オリメンが揃うことの特別感とか、ありがたさとか、すごくいろいろ噛みしめました。太田・新原も広大先生とアイコンタクトを取るたび嬉しそうで、それが見ていてすごく嬉しかった。

アミューズさん、5公演分すべて円盤に入れてくださってもいいんですよ(しれっ)。なんならダンプラもつけてください(どさくさ)、iPhoneで定点で全然いい、てかむしろそれがいいんで…*4

 

振り向いて…トゥナイト

水田さん、私もです。私も永遠に正式名称が言えない。

結局何がなんだかよくわからないまま終わったんだけど、のちに星組のRRR見たら(星組版が映画版を踏襲している前提で話しますが)かなり正確なナートゥだったことを知って後からじわじわ面白くなってしまった。

いやなんか突然その場のみんなでナートゥやり出すのなんて、ちょっとさすがに嘘だと思うじゃん!?!?!??! そんでみんながギャーッってだんだん脱落してゆき、間男(言い方)も道半ばにして倒れ、最後は主人公と二番手の一騎打ちになって主人公が勝つのもまさかガチだとは思わないじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ハンサムアレンジだと思ってたよ!!!!!!!!!!

 

 

ゲームコーナー

22夜 繋いでダンスゲーム

太田機長の語録が良すぎる・パート1。

「あ、以上ですか。フレッシュに頑張るということで。(※大意すぎるまとめ)」

「自由行動のメンバーが揃ってるということで。どうなることやら!(あっけらかん)」

「勝利とはどういうものか、見たいものですねぇ(煽りか?)」

「というわけで、本島純政仕込みのダンス! 見たいですね~!(平熱)」

あまりにも朗らかで毒気のない口調と…ざっくばらんなまとめのギャップでウケる。多分水田さんに「疲れた? 将熙…」って心配されてるのも草。水田さんは心根までもがハンサム。

ゲーム自体は誰も攻めることなくわりと無難…いえ、順調に進んでいくんですけど、2周目に入る際、猪塚さんが「おしゃくそ」をいじってわざと変な言い方をしたときに、機長が「本人が言ってるのと違うの言っちゃだめです」って軽~くではありながら、でもまじめにお叱りしてたのが地味によかった。機長の絶妙なバランス感覚でしたね~。でもそのあと溝口の意気込みインタビュータイムで

 溝口「(向けられたマイクにて)いや、ほんとこれ2周回ることあるんですねえ…」

 太田「(マイクを自分にわざわざ戻して)ねえ!(同意)」

はおもろかった。エッそれだけ?? それだけでいいんか?? ここ一応ステージの上ですけどそんな日常会話で大丈夫ですか??? でも溝口さんがバリバリに喋れる人なので何も気にせず「前代未聞じゃないですか?」って続けてて、なんかそこの空気感がよかった。手堅い。

 

23昼 30秒チャレンジ

仮にも先輩を実験台にする光くんと「機長が実験台なのかい?? 機長が実験台でいいのかい???」と動揺を見せながらもすぐに順応する太田機長のコンビネーション。草。

そして実験台として舞台上にいるハンサム全員のフルネームを呼べるかチャレンジをやらされた太田機長ですが、兵頭くんのうしろにかくれんぼしておきながら、名前を言い当てられて子どもみたいにぱっと表情を明るくして嬉しそうに照れ笑う平間さんキュートすぎたし、何よりも名前がすぐ出てこなかった機長にじゃれのつもりで全力でとびかかったら「一回飛ばそう(小声)」ってスルーされて憤慨する新原先生がおもろすぎた。そして「おかしくなぁい???? こんなにさっきまでDress upとかやってたのにおかしいと思いませんか????」って指さして訴える新原先生へ何の謝罪とか弁明もなしに、「さぁ天の声さん!」ってぶった切ってスルーする機長、仲が良いからこその所業だと思ってるんですが、それでもあなたが始めた物語でしょう!?!?

兵頭くん、ピンポン玉を弾ませるのが異様にうますぎる。なんで?????? あおちゃんは本当にかわいいね…保護……。あおちゃんは悪くない、たぶん地球の重力とかが悪いよ(極論)。あと「『俺と割る?』出ましたぁ~っ(淡々)」は機長語録・パート2に入れていいと思います。「ヨッ!! 出ましたぁ~ッ!↑↑」とかではなく、標準テンションで小声なのがまた味がある。

 

23夜 究極の選択

ゲームコーナー、めちゃくちゃ太田将熙さんの話してるな…という自覚はあるんですが、この回で太田さん(と兵頭くん)の話をしないのは嘘だろ。

いや~~~~~~~~~~ものの見事に騙されましたが!???????????? 前回のハンサムでも太田家出てきたしさすがに二度目はないだろ~というメタ読み&写真が出てきたときの兵頭くんの反応があまりにも"""ガチ"""だったので120%兵頭くんだと思ってた。猪塚さんが「芝居うまいな~!」とかガヤ入れるのも、あまりにも兵頭くんでバレバレすぎるからなんか逆に気を遣って…っていう感じに兵頭説を補強してしまった。

いやマッッッッッッッッッジで兵頭くん芝居うまいな!?!??!?!!? 今後の信頼問題に関わる(by溝口)。…って思ったけど、アーカイブ見てて「…いや待て、両者とも事前にスタッフさんに仕込まれてたんか!!!!!!! あの、指名されてエッ!?ってなってるところから既に芝居ってこと!?!?!??!」って気づいてにわかに怖くなった。そうでした、この人たち今メッチャ歌って踊ってラップしてるけど本業はお芝居でしたね…。了解はしましたが、今後の信頼問題に関わります(怯え)。

溝口さんの「もう一回聞こうよ」が遠慮なさすぎて最高だったし、溝口さんのリクエストに応えて秒で二回目が流れるのもオモロだった。機長語録としてはどうやら「うちだけで止まってるやん!」がメジャーっぽいですが、個人的には「私事で盛り上がったところですけれども…」を推したい。私事て。あと誰のコメントだか声ではわからなかったんですが「太田家がアミューズズブズブなんよ!」も好き。

これは太田機長インスタライブでの情報なんですが、新原先生が、マネージャーさんに親の連絡先を握られているためウチもワンチャンある(クッソ意訳)と戦々恐々としていておもろかったので、ぜひ次回は新原家の可能性も…見たいですね~!(機長語録)(便利…)

 

24昼 即興劇

溝口プロの「みんな芝居下手かぁ~??」が大好きすぎる。本業のあなたがたの基準で見ないでくださる!?!?!?

飛行機チームが1番手だから、そのあとのチームの回答時もずっと手でイントネーションをガチ駄目出ししてくださっていたのがマジで面白かった。「ああ~↓↓…」じゃなくて「あ↓あ~↑↑!」だそうです。たしかに~!とか、それだ~!の雰囲気を出せとのご指示でした。溝口先生…貴重なご指導ありがとうございます…(深々)。

あとは何といっても、ピクミン2に対しての

 甲斐「昔やってたから」

 溝口「大喜利を?」

がテンポ感も含めてめちゃくちゃ笑った。そんなわけないやろ選手権優勝すぎる!

 

24夜 キュンファイ

今回のキュンファイ、どこもレベル高くなかったですか?? いやまあ前回の現役生たちがマジのガチで酷すぎた説はあるんですけど…。なんだったんだよホームドア役のなゆかなってさあ…(永遠に擦っていくからな)。

個人的には、ヒロイン役はどうしても受け身になりがちのところをけっこうガンガンに攻めていった本島くんがよかったです。途中なんか嬉しすぎたのか、ハイになった(婉曲表現)のには大いに困惑だったけど…。兵頭くんもよくあそこから立て直したとも思うよ。えらい! プロ!(元からそうだよ)

あと飛行機チームがやってるときの溝口さんと太田さんの差がすごい…味わい深くて良かったんだよな…。二人とも「口元に手を当てて演者を見ている」という姿勢は同じなのに、わあ~って感じで楽しげな太田さんと、それとは対照的に、真剣かつ鋭い視線で見守っていた溝口プロの図が面白かった。えっと…今回の飛行機チーム、もしかしてあなたが脚本・演出されました?

 

無礼講 ~ ハンサムアンセム ~ Bang! ~ Beautiful Strenger ~ 親孝行!!

サビの「HEY!」が異様に難易度が高い。うっかりしてると4回入れてしまうし(♪風を受けて~~\ヘイ!/ あ、まだ早かった…)、2回入れて安心してると3回目を忘れてしまう…。あと「弓矢の矢!」もね、思い切りが要る。てかみんなラップうまいんだけど、ちからくんめっちゃうまいな!????????!!!!!!!!?? 経験者????

ラップじゃなくてひとりだけ歌やる甲斐くんにみんながズコーッってなるところで、本島くんだけ「さっすが~! すっげ~~!! うお~~~~~~!!!」みたいな顔で盛り上げやってるのマジで本当に好き。元気が出る。ガッチャードゆるゆる見てるんですが、本島くんってこんなにも宝太郎そのままなんだな…。そのまますくすく伸びてほしい。

Bang!以降全部おれの好きなナンバーでテンションマジやばかった。てかBSがこんなTITTみたいな使われ方をするようになって…。

 

アンコール(ハンサムサンバ ~ 一人じゃないからね ~ Never let go!)

しょうたさんまじでエンターテイナー。バンドの皆さんの音操ってたの、かっこよすぎて爆笑した。違うんですよしょうたさんだから休憩時間とか思ってるわけじゃなくて、うちらシンプルに疲労が溜まってるからギリギリまで足を休めたいだけで…。そういう意味では振りトゥナ終わったあと水田さんが毎回すぐ座らせてくれて本っっっ当にありがたかった…。今後もぜひよろしくお願いします。(切実)

 

今回アンコールがサンバとネバレで、明るく終われてサイコーだな! たのしいな~!! ってるんるん思ってたんですけど、こんなに明るいアンコールなのに、途中から急にどうしようもなく寂しくなってしまった。

 

「次が最後です!」「え~!」に、いつだったか機長が「やだよね~! でも明日につながってるから!(うろ覚え)」みたいに返してくれた回があったんですよね。

いる?? 明日。明日って要る???? このすばらしい瞬間を持った今日よりも明日がより良いもの、迎えるべきものであるという保証ある?????? いらなくない?? 明日。今日だけでよくない??

そんなふうに思ったとて時間とは平等に流れてゆくものだから、駄々をこねたってネバレは始まるしハンサムは歌い出すし、始まった曲はいずれ終わるし…。

しかもここで流れてるのがネバレっていうのが、おれのセンチメンタルを加速させていましたね。

Dreaming Now,

Look at me,

Take me out

全てがちょっと High Speed

現実ってまじでしんどくて、でも劇場って私にとっては、そんなクソみたいな現実からひとときでも別の世界に連れて行ってくれるもので。ハンサムも本当にそうでした。マジでクソやばい現実から連れ出してくれて、ほんのひとときだけでも忘れさせてくれる。本当に、夢のように楽しい3時間弱だった。なのに、もうすぐ終わってしまう。もうすぐ現実に帰らないといけない。

Baby, I love you どんなときも

渡さない Take you out

この瞬間だけは Turn me on

もっと感じたい One more time

「この瞬間だけは」、どんなに永遠が欲しいと思っても、ずっとここにいたいと願っても、現実問題として今の自分に許されているのは本当に「この瞬間」だけなんだなあと思って、それが悲しかったしつらかった。「ヤダーッ!! 終わるのヤダーッ!!」って駄々をこねても、こねた分だけ時間は通り過ぎてゆく。濁流のように止まらない。だったら「この瞬間」をめいっぱい楽しむべきだ、味わうべきだ、そのほうが正しいしかしこいとわかっていても、なぜか今回は気持ちがついていかなかった。

君との時間をもっと!

ねえもう本当にそれなんだよ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(全力の駄々)

2番の「あと何度/過ごせるの Be with you」に至ってはもはや逆ギレしていた。来年もやるよな? 再来年もやるよな?? それは前提として今年ももう少し続けてくれよ!!!!!!!(強欲) あと何度こんな機会があるんだよ!!!!!!!!!!!!

イムループものの世界を作り出す張本人ってこんな気持ちなのかもしれない…(漠然とした感情移入)と思いました。なんでだよ…なんで現実なんかに帰らないといけないんだよ…永遠を寄越せよ……マッドサイエンティスト思考)

 

でもここの歌詞でこんなふうに思い直して~ってできたらライブ体験としてもブログとしてもキレイに〆られたんだと思うんですけどまったくもってそんなことはなく、終始駄々をこね続けて終演を迎え、そして今に至っている。

強いて言うならネバレの歌詞を過去一強く噛みしめたな…。まぁ…今でも全然「いらなくない? 明日」って思ってますけどね!! そのくらい楽しかったです!!!!!!!!!(大意)

 

*1:めちゃくちゃ私事なんですが、2024年が明けてから、ザ戦(乃伎国)でめちゃめちゃにされ、リトルバスケの余韻に浸る間もなく、キングオージャーの素面公演とFLTがあり…となんか突然やけにすごい忙しい。分散してくれ…。

*2:2024/3/25インスタライブより。マジで言い得て妙だと思った。

*3:客席に笑いと困惑をもたらしたというみさとくんの映像、配信で見るまでその全貌をよく知らなかったです。必死だったので。

*4:最近のK-POPのカメラ移動ありダンプラのアンチをやってるおたく(私情)。隊形を見せろ、指先からつま先まで余すことなく見せろ、顔が見たけりゃこっちで勝手にFace camとか見るんだよ!!!!!!!!!!! カメラを動かすな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブレイキング・ザ・コード感想

舞台「ブレイキング・ザ・コード」@シアタートラム見てきました。以下めちゃくちゃネタバレあり&『悲劇喜劇』2023年5月号掲載の脚本引用ありです。

 

舞台『ブレイキング・ザ・コード』 (breakingthecode2023.com)

 

…いま改めて公式の煽り文読んだんですけど…悲運…か???の顔をしてしまった。

いや実在のアラン・チューリングの死の真相と今回の舞台での結末はまた別なんだけど、少なくとも今回の舞台での結末は私自身は本人に関してはさほど「悲運な死」とは思いませんでした。むしろ…なんていうか……「ハァ~~~やりきったなぁ~~~~~!?!?」みたいな…? いやまあ周囲にとっては悲運なんですけど…。でも性的マイノリティは物語の中でそれこそ「悲運な死」を遂げがちで、それってさあ…みたいな風に最近なっているっぽいから目についたのかもしれないです*1

まあでも後は、自分の目的のため最後までやりきる人間に、私の点がだいぶ甘いというのはある…。スリルミーの「私」とか、マギの白龍くんとか…。鎧武の呉島光実もだいぶ好きです。お前の魂のきらめきを見せて♡(邪悪のうちわ)

 

 

チューリング

いや~ラストの場面が本当に、今思い返してもよかったな~。

がらんどうになった板の上、中央に一本の木みたいなポールハンガーを引っ張ってくるアラン。そのポールハンガーには(そもそも被ってたのかどうかちゃんとは見てないけど、1幕と現在の状況的におそらく)クリスの帽子。帽子を被った相手についばむようなキスをして、からっぽになった棚の中に唯一(二つ)残っていたリンゴと小瓶をアランは手に取り、…。

帽子のかかったポールハンガー、あれはクリスで、彼の元に行くために、彼に再び会うために自ら「毒リンゴ」を齧ったんだなあと私は解釈しました。

ポールハンガー

この舞台って1幕に一度、大道具のソファとか棚とかが角度変わったんですが、そのときポールハンガーは上手最奥から位置が変わらなかったんですね。あ、それは変えないんだ?とちらっとは思ったものの、そのタイミングではそこまで深く考えませんでした。実際、玄関の方向を示すのに役立ってたし(ロンが紅茶とベーコンを買いに出て行った方向も、刑事さんが入ってきたのもたしか上手奥だったと思うので)。

2幕に入ったらポールハンガーの位置も変わっていて(下手、棚の隣だったと思う)、まあマジで背景だと思っていたんですが、再び「あれ?」と思ったのが刑事さんが遺品をダンボールに詰めているシーン。まあまあな尺を取って片付けをしていたわりに、ポールハンガーの帽子はダンボールに詰められなかった。なぜ? 疑問に思った瞬間すぐ回収されたので、めちゃくちゃ気持ちよかったな~。そしてこのポールハンガー周りは一切脚本になかったので、読みながら驚いた。あれ全部演出なんだな~。すごいな演出家って。

あのポールハンガーに誰がコートかけたとかはちょっと覚えていないし*2、個人的には「肉体は滅びても魂は残るか?」という命題に全面同意するわけではないんですけど、アランの心象風景としてはずっと、ずーっとクリスがそこにいて、クリスに見守られていたんだな…。

毒リンゴ

ダンボールに詰められなかったもうひとつ(二つ)のものといえば、そう、リンゴと小瓶ですね! あれ最初からあったんだっけ? 全然覚えてない…。

「毒リンゴ」といえば、アニメ映画『白雪姫と7人のこびと』についての会話が1幕にあったんですけど、

ノックス (前略)あれ、悪い魔女って出てきたっけ?

チューリング ええ。その魔女が白雪姫に、毒リンゴを渡して。

ノックス え、あれ悲劇だったの?

チューリング いや、白雪姫はカッコいい王子の腕の中で目覚めるんです。感動しました。(140頁)

「白雪姫」初見の感想…一周回ってレアだな…(邪念)

これも客席で聞いていて「言及ポイントそこなんだ~」と思いました。「白雪姫」のあらすじは?って聞かれたら、「王子様のキスで目覚める」って言いません? いやまあ現代日本で膾炙しているやつとはまたちょっと異なるのかな~とスルーしちゃったんですが、ラストをふまえると王子様のキスでとは言えないのがよくわかるな~と思いました。そして今気づいたけど、「白雪姫」も死者復活モチーフとして使用されてるのでは…??

クリスという原体験、生きる理由、すべて

若いうちに結核で、それこそ「悲運な死」を遂げたクリス*3。彼について、アランは以下のように語っています。

僕が・・・死ぬべきだった、あいつじゃなくて。だから、クリストファーができなかったことを、代わりにやる。僕はそのために生きてる。(短い間)彼の魂が僕と一緒にいて、助けてくれるって信じてた。(歪んだ微笑み)それを母さんは、僕がとっても信心深い証拠だと思ってるみたいだけど。全然そんなんじゃない。僕が考えてるのは―クリストファーの心は、身体がなくても存在できるのか。この疑問がずっと、頭から離れない。心とは何か、心の中で何が起こっているのか? 生きている人間の脳がなくても、心は生まれるのか? ある意味―実際―僕が解こうとしている問題の多くは、クリストファーに繋がっている。(微笑む)あいつも面白がってくれないかな?(149~150頁。太字はブログ著者)

…改めて思うのは、アランはすごく現実的なロマンチストだな~という…。

親友であり恋人が突然死んでしまって、「心がぐちゃぐちゃになった」彼が「彼の魂が僕と一緒にいて、助けてくれる」と考えるようになるのはわかる。でもそう「信じてた」と過去形を使っている。しかもそれはただ単にクリスの死を受け止めたからこその過去形ではなく、「クリストファーの心は、身体がなくても存在できるのか?」という疑問を持ったからこその過去形なんですよね。ここがすごくチューリングの面白さというか、凄まじさを感じました。スラングを使うなら、フッ…おもしれー男…みたいな(作品の雰囲気が台無し)。

チューリングの功績はエニグマ(暗号)解読なわけですが、彼の本業(?)は別なんですよね。ブレッチリーで初めてノックスと顔を合わせた際に、彼は「数理論理学で僕が考えていることは、暗号学にも応用できるかもしれないって気づいて(141頁)」と語っているので、数学の人なんでしょう。ていうかあの長台詞すごかったな…。言ってる内容自体は正直さっっっっっっぱりだったんだけど、ここは聞き流してもいいところだな~とか、今までのは前提の話でここからが彼の研究なんだな~とか、話の構成は追えました。そういう喋り方(スピードとか強弱とか)を役者の人がされていたからなんだろうな~。すげえな。閑話休題

で…その…研究の一環でなんかすごい機械を作った?(ブレッチリーで仕事を始めた段階ではまだ作っていない)らしい彼なんですが、彼の考えていることは2幕冒頭、講演会?の形式をとって、客席に直接語られます。

そこで疑問が生まれます:コンピュータには知性があるのか。僕はあると言いたい。(中略)もちろん、この考えに賛成できない人もいるでしょう。考えるという行為は人間の不滅の魂がなせる技だ、コンピュータには魂がない、だからコンピュータは考えることができない―そういう人もいるはずです。でもそれは神への冒瀆です―神は機械にも魂をお与えになるかもしれない、その可能性をどうして否定できるでしょう?(155頁)

これ客席で聞いているとき「ん?」って思ったんですけど、「神」への言及がやや唐突に感じたんですよね。

『ブレイキング・ザ・コード』はパンフによると初演がロンドンのウエストエンド、そもそもアラン・チューリングはイギリスの人だから、別に不自然なわけではないと思います。引っかかるのは私が現代日本の観客だから。多分それもあるんですけど、というか客席にいたときはそうだな~と思って深く考えなかったんですけど、いまこれを書きながら「いや、でもさあ…」と思い始めちゃった…。あんたさあ、そんな「神は機械にも魂をお与えになるかもしれない」とか言うようなキャラだったっけ?(このテンションの舞台でキャラとか言うんじゃないよ)

だってブレッチリー勤務時代に、母親のサラに教会へ行くよう誘われたチューリングは「馬鹿らしいよ、無神論者が日曜を教会で過ごすのって」と述べてるんですよ?? しかも「彼の魂が僕と一緒にいて、助けてくれる」と慰めを見出していたけれど「クリストファーの心は、身体がなくても存在できるのか」「生きている人間の脳がなくても、心は生まれるのか?」と考えるようになった人間ですよ???? 突然「神は機械にも~」とかどうしたお前。ほんとにそう考えてる????? 生徒の目を見てもう一回言ってみて??????? てかあのシーン、なんか普通に講演会聞いてる学生気分になって先生の顔をじっと見ちゃったんですけど、ああいうときに目を合わせないほうが役者さんとしてはやりやすいんですかね。わからん。でも私だったら人間と目が合った瞬間に言うべき内容ぜんぶ飛びそう。閑話休題(2回目)。

言葉通りの「神は機械にも~」はいまいち信用できないんですが、でもここで言う「機械」って広く一般の機械を示しているようで、でも実はチューリングの中ではごく特殊なものを想定しているのではないかと思いました。「自分で学習できて、自分で考えることもできる」(137頁)機械。どうしてそんなものを作ったのか? そんなものに興味を持ったのか? 原体験がクリスの死にあることは今までの台詞からも明白です。

でも、エニグマを破った瞬間に彼はほんのりと絶望したのかもしれないと脚本を改めて読んでいて思いました。

ああ、クリストファー・・・君にもあの場にいて欲しかった。二度とない。あんな瞬間は二度とない。(181頁)

エニグマを突破したのは彼の機械です。「彼の魂が僕と一緒にいて、助けてくれる」ことを証明するためには、人間以外にも心が、知性が存在することを証明しなければならない。その"人間以外"の一例として機械を選んだ。つまり、彼の作る機械はクリスの依り代、彼の機械はほぼクリスといってもいい(ド暴論)。

それにも関わらず、アランは「君にもあの場にいて欲しかった」と感じるわけです。「クリストファー、君も見ていただろう?」とか、「君のおかげだよクリストファー、これは僕たち二人の成果だ」じゃない。「君にもあの場にいて欲しかった」。エニグマを解読した二度とない瞬間に、クリスはいなかった。自分の人生で一番の仕事を、アランはクリスと分かち合えなかった…。

 

数学→エニグマ解読・デジタルコンピュータ作成、ときて次のアランの研究内容は「生物の形態形成」(175頁)だそうです。な~んか随分毛色の違うところにいったな~~~としか思ってなかったんですけど、改めて脚本を読んでいて思ったことがあるのでこれも書いておきます。

同性と性交渉をした罪で(クソカス)裁判にかけられ保護観察中のアランは、かつての同僚パットに今の自分の研究内容を語ります。

チューリング 生物はなぜ、その形状をとるのか? なぜ生物は、自分の成長過程を知っているのか? それを説明できるかもしれないって思って―コンピュータを使って、植物や動物の成長パターンをシミュレートしてる。モミの実のフィボナッチ数列みたいなパターンが見つかるんじゃないかと思って。(後略)(175頁)

「生物はなぜ、その形状をとるのか?」。これって「自分はどうしてゲイなのか」の暗喩なのではないかなと思いました。時系列としては裁判にかけられた後なのもなんか意味深というか…。だって「モミの実のフィボナッチ数列」はもっと前、ブレッチリー勤務時代には既に知ってたし面白がってはいたんですよ。なぜ今改めて?

生物はなぜその形状をとるのか。なぜ自分はゲイとして生まれたのか。モミの実は誰に教えられるでもなくフィボナッチ数列に従ってかさのパターンを作る。自分も誰に教えられるでもなく同性のことを好きになる。モミの実はかさがフィボナッチ数列だからといって"矯正"されることはない。でも自分は、同性との性行為は法律に反しているから裁判にかけられ、薬を服用しなければならない。生物の形態形成について研究することで、アランは自分のセクシュアリティを見つめていたのかもしれないな~と思います。アラン本人にその自覚があるというよりは、脚本がそういう見方もできるように書いた、という感じだと思いますけど…。

劇中では「モミの実のフィボナッチ数列みたいなパターン」の他の例が見つかったかどうかに言及はされません。ニコスに熱っぽく語るのも、直近の研究テーマであるはずの生物のことではなく、エニグマを解読したときのことでした。なんかあんまり嬉しくない示唆を感じる…。

 

最終場、舞台としてもアランの人生としても総まとめとして、以下の台詞があります。

身体はなくても心は存在するのか? 生きている人間の脳ではなくても、心は生まれるのか? どうすれば、満足のいく答えを導き出せるのか? それは可能なのか? それとも単に「決定不能」な問題なのか? (182頁)

「身体はなくても心は存在するのか?」、クリスによってもたらされたこのテーマについて、アランは電子頭脳を作ることで検証してきました。それでも答えは出せなかった。この問いが正しいか間違いかどうかは「永遠に決定できない・・・」(182頁)。

だからアランはとうとう「実践的な解決方法」(182頁)を実行に移します。自分の生命を賭けて、自分の人生における最大の問いを検証しようとしたわけです。「解き放たれるのは心か。何もないか。」(182頁)という台詞の通り、勝算があってやったわけじゃない。そして自分の命を引き換えにして仮に正しいとわかったとしても、それは自分だけのもので、後世に対して証明することはできない。それでもアランは最終的にこの選択を取った。五分五分の(もしかしたらそれ以上に勝算の低い)賭けをしてでも、彼はこの問いを探求せざるを得なかったんだなあと思います。やりきったなあ~~~~~~~!!!!!!!!!!

…長々書いてきたけど、要するに、クリスがアランの人生占めすぎていてやばい。(語彙)

同性愛

アランとパット、サラ

パットが最初出てきた瞬間から予感はあったんですよ。「あ、ここ異性愛来るな」っていう。まあ案の定でしたね。(苦い顔)

チューリング 僕は同性愛者なんだよ。

パット 分かってる。それでも愛してる。それでも、愛してもらえるかもしれない。(151頁)

それを言う時点でなんにもわかってねえんだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!! と内心噴き上がっていたら即「それだから愛せない」とアランも断っていてよかったです。同性愛者だっつってんだろうが。愛してるって言うんなら愛した男の話くらい聞け!(ブチギレ)

…と、そんな感じで正直あんまり最初の印象はよくなかったんですけど、晩年のピクニックの場面がよかった~。穏やかで和やかで、恋愛ではなく親愛があって。

お母さんであるサラの、「何かできることはある?」(160頁)もよかった。サラは息子を愛しているんだな~と感じられたし、愛していてもアランの死の理由がわからないところが本当によかった(最悪)。愛と理解は別物だと嬉しいので(私が)。

アランとノックス

2幕の第2場のラストのノックスの台詞ね~~~~! あれマジで初見はガチでブチギレていました。

(前略)君だって無視できないだろう、自分のセクシャリティを打ち明けるとき、それが他人にどんな影響を与えるか。例えば恐怖、理解できないことを受け入れろと言われる恐怖。怒り―自分の信念と正反対のことを暴露された怒り。それに痛み。君の告白は人を苦しめる、自分自身とは限らない―君はそれしか考えていないだろうが―君に近い人をも苦しめる。痛み。現実の痛み。(後略)(159頁)

うるせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(大声)

「全く同じことをヘテロであるあなたにもお返ししてさしあげましょうか?(キレ)」くらい言ったれアラン!!!!!!!!!! 負けんな!!!!!!!!!!!!(ヤジ)と思っていたら、ノックスさんも実は同性愛者だということがわかって、怒りはそのままもちろんあるんですけど、なんかちょっと悲しくなりました。アランのことを思っての助言なのはわかるけど、それを当事者であるノックスさんがこういう風に言わなければならないのが…。世界が憎い…。

アランとロン

頭ごなしに決めつけられたら嫌だよね~と同情的な気持ちになっていたら、盗んだんかい!!!!!!! お前が!!!!!! 盗んだんかい!!!!!!!!!!!!!

アランとロンの出会いに関しては脚本だけ読んだんじゃだめで、水田さんのお芝居が絶妙だったな~と思いました。水田さんのロンは、食事の誘いは取り付く島もなく断るけど別の日なら…と譲歩してみせたりとか、ちょっと本心がわからない(アランのことを恋愛的に気になったから声をかけてきたのか、金蔓(言い方)として見ているのかどっちともとれる)な~と思いました。正直お芝居からは、金蔓の気配も少しにじみ出ていたように思うんですけど、脚本だけ読むと、ト書きに指定がないのでアランに好意を持っているだけのようにもとれるんですよね~。だから脚本読むのっておもろいんだよな&舞台っておもろいな&権力差の自覚、性的同意って大事。

てかロンが19、20歳、ニコスも20歳(脚本より)って…。徹底してクリスを追い求めてるんじゃん…。怖いよ。

 

 

いや~~~脚本あるってサイコーだな~~~~~!! どんどん売ってほしい。

あと、袖の幕が取っ払われてて、ライトとか出はけが全部見えたのもすごく面白かった。はける先は地下(?)なんだ…おもろいな…。

 

*1:以下はレズビアンについての文章ですけど

レズビアン死亡症候群、サイコレズビアン…ステレオタイプなマイノリティ描写はなぜ問題? - wezzy|ウェジー (wezz-y.com)

*2:あるじゃないですか舞台で「こいつ特定の1人からしか話しかけられてないな」と思ったら幽霊で、その特定の1人以外からは見えてない存在、みたいな。それと似たような事例が今回の舞台上でも起きていた可能性はあるが、未確認です。

*3:第2場でクリスは「17歳くらい」、その後出てきたサラには「1920年代後半のような格好」と指定がある(『悲劇喜劇』2023年5月号133頁)。亡くなったのは「1930年、2月13日の木曜日」(同149頁)だから、クリスは20歳前後で亡くなったと推測できる。

ハンサムライブ2022感想

要約:ハンサムライブ楽しかった~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!! アミューズさんへ 全公演の配信とアーカイブ本当にありがとうございました 一生感謝です 映像3公演分全部持ってますよね? 3公演ぜんぶ円盤ください 買います。

 

OP

「え!?!?かなたくん!?!?!? → あ、違うわ…(着席) → いやガチでかなたくんじゃん!?!??!?!?」こと佳央太くんのドラム、初見殺しでは?(いろんな意味で)2021ハンサムはちょっと日程が個人的にアレ*1で感想すら書けてなかったんですけど、あのバンドユニットマジで最高だったよな…。結成までのスピンオフ今からでも欲しいもんな。孤高の天才シンガー甲斐くんがサイコーを超えるためにサイコーの仲間を集めていくやつ…(幻覚)。

新原先生のダンスがもう登場0.5秒でもう既にえぐい。し、パートが終わるまで<<<<<エグい>>>>>を更新し続けてくるのでもうほんとまじでいっそ怖い。ラストの「カッ」みたいな音に首でハメてくるのマジで何度見ても最高。やばすぎて生まれたての小鹿のように頼りなく震えるほかない。またハンサム2021の話をしちゃうんですけど(また?)(まただよ)Dress upのダンプラ0:21あたりで新原先生が首で「Dance」取るのマジでマジでマジで良すぎで何回見ても初見のように沸いてる。に、ににに新原先生~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(服従のポーズ)Dress up大好き芸人としては今年Dress upセトリから外れたのまじで悲しすぎるし、えすかけって映像に残らないんですか??????? どうして????????????? Dress upダンプラおよびえすかけDress up、今からでもフルで映像くれたりしませんか???????????? ねぇアミューズお願い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(くそデカボイス)(どさくさ)

個人的には29夜の溝口さんの登場(アクスタのポーズ再現)が超Loveだった。あのアクスタはガチでサイコー…。本当に天才の仕業…。アクスタなんて動きや茶目っ気はあればあるほどいいですからね!!

 

So Free!~New Beginning~Beautiful Stranger~Never Let Go!

若手・新人 → 中堅 → 先輩の順で増えていく構成よかったな~~~! 超にわかですがハンサムの歴史の重厚さを感じた。東島くんダンスうま!!!!!!!!!!

そして個人的に「Never Let Go!」が曲としてすごく好きなので、生で聞けたことがすご~~~~~~~く嬉しかったです。

2016では(結果として見れば)卒業する3年生たちのみで終盤に歌われていて、だからこそ歌詞がすごく切実な響きを帯びていたと思うんですよね。特に2番サビ。

Baby, I love you 嘘じゃない

続けたい PartyTime

全てはここにある In my heart

ちゃんと目を見てよ, One more time

Baby, I love you あと何度

過ごせるの Be with you

君との時間をもっと!

いやもう改めて読んでも切実さに震えちゃうんだけど、全部が全部「アイラブユー」じゃないですか…。いきものがかり先輩も「気まぐれロマンティック」で「大切なことは目を見て言って」って言ってたけど、「ちゃんと目を見てよ, One more time」ってのはそういうことなんですよ。今から君にアイラブユーを言うよ、受け取ってね、っていう…。

そして「あと何度/過ごせるの Be with you」なんて言うけど、それを決めるのはもちろん俳優たちでもあるけど、私たちファンでもあるんですよね。

最高にしよう!

Everlasting Show!

止まれないから

Baby, I love you 永遠を

詰め込んだ One moment

…「Everlasting Show」なんて言うけど、永遠に続くショーなんてそんなもの存在しないんですよ。ショーに限ったことじゃなく、文字通りの永遠なんて存在しない。人は生きられてMax100年ちょっととかだし、そうでなくても興味関心は移りゆくものだから(そしてそれは誰に責められることでもない)。

それにも関わらず私たちが「永遠」を感じることは確かにあって、これって一体何だろうと時々思います。私たちは文字通りの「永遠」を手にすることはない。でもすばらしい一瞬に出会って心が揺さぶられることがある。たったひと言の台詞、ちょっとした動作、ほんの一瞬の出来事が忘れられない思い出になる。指針をくれたり、今までの自分を肯定してくれたり、ただ綺麗な宝石になる。そういうことが起こるのは大概一瞬の出来事なんですよね。「永遠」は一瞬間の中にこそあって、ライブなり舞台なりはまさしく「永遠を詰め込んだOne Moment」なんだよな…。だから「全てはここにある In my heart」…。時間は過ぎ去っても、この瞬間はいつまでも我々の心の中に存在する…。でも正直なところ文字通りのEverlastingであってほしいし、物理的に無理ならせめて全公演フルで円盤化してほしい(何もかもが台無し)。

…話がすげえ勢いで逸れたな……。2016ではそういったふうに切実な響きを帯びて聞こえたこの歌が、今年はOPで、2016年度3年生+当時は下級生および新人たちによって歌われて、なんだかソーダみたいに軽やかな、青春っぽいラブソングのように聞こえたことが新鮮でした。「あと何度過ごせるの」、これからも何度だって過ごせることをわかったうえであえて言う台詞だった。私が勝手につけてしまっていた文脈の重しから解放されて、メロディの軽やかさそのままに空に羽ばたいた鳥みたいでした。好きな曲を生で聞けたのもうれしかったし、新しい聞き方ができたのもうれしかったな~。

 

ガールフレンド

今回のハンサム、お衣装最高だな…(確信)の瞬間。

新人み~んなうまい(個人的に岩崎くんの歌よかったな~)けど東島くん歌もうまいんかい!!!!!!!!!! 常々思うことだけど、アミューズ俳優は何でそんなに何でもできるんですか????????

 

I Treasure You

ほんとすごくいい歌なんだけれども1/4の新原くんインスタライブのせいで「Thank you forever」で一生笑ってしまう呪いにかかってしまった。「一生感謝」て…笑 キメのとこなのに…。

「一生感謝」は字面もすごいが、言い方(猪塚さんを真似る新原くん)が何よりおもろすぎる。ヤンキーとまではいかないが、田舎のイキり中学生みたいな…(偏見)。何なら「一生」だけで既に笑える。事実、さっき「一生笑ってしまう」って打ちながら笑った。ほんとマジでこの先の人生どうしてくれるんだ!?

 

White Serenade

いやこれ贅沢だったな~。29日は通さんの歌に植原さんのダンス、30日は甲斐くんの歌に平間さんのダンス…。クオリティがバリ高なのよ。

どりたくコンビはまじで本当にお互いがお互いのためにあつらえたかのように歌とダンスがぴったり合っていた。すごかったあれ。ひとつの完成した芸術だった。1回しかないの本当にもったいなさすぎるので円盤として残すことで永遠にしませんかアミューズ(Q. そのフレーズ気に入ったんですか? A. はい。)

30日はあれ開催地LINE CUBE SHIBUYAじゃなくて実質クリエだったな…(ミュージカルファン)。昼の、髪が少し乱れて目元が見えない平間さんも雰囲気があってたいへんよかったけど、夜のスプレー1本使って固めたおかげでお顔がよく見える平間さんも乙なものでした。

 

桜の街

いや新原先生うっっっっっま!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんか新原くんのダンス見るたびバカの一つ覚えみたいに言ってるけど、いやもうマジのガチでうっっっまい。そんな毎度毎度、何踊っても超うまいことある???????????? 目に録画機能つけたい。まじで。

えすかけの感想に一瞬ずれるんですけど、Butteflyの「♪夜風に蝶が舞う~」部分の新原くんまじですごかった(語彙)んですよね。ジャンプが高い、優雅でしなやか、シルエットがまじで綺麗。あの瞬間を四切*2で売ってほしい(ヅカファンの感想)。今回の「桜の街」も始まって早々、お衣装をひらめかせながらバレエダンサーみたいなジャンプしててもうその瞬間からオペラ固定せざるを得なかった。人間ってそんなかろやかに跳躍できるんだ…。新原先生ってもしかして体重ないです????????(混乱)

新原先生の踊りがすごすぎるのは万人の知るところだし、好みドンピシャすぎるのはもうほんとそうなんですけど、今回は表情のドラマティックさも超よかった。突然の別離に驚きと悲しみが入り混じった感じとか、歯を食いしばっていろんなものがこぼれるのを耐えてたりと、もう表情だけでひとつのドラマだったな…。そしてラスサビ、やるせなさや苦しみ悲しみ、言葉にできない複雑な感情を全部ぶつけてる感じのダンス(語彙)がもうほんと凄かった…。ダンスって、時に言葉より雄弁なんだな…。…我ながら言葉が全然だめ。

いやまじでもっかい見たいな…。ホワセレもそうだけど、円盤化した暁にはダンサーひとりひとりにスターアングル*3つけてもらえませんか?????(ヅカをかじってる人間にしか伝わらない要望やめろ)

 

君だけのHERO

アツい。最高(語彙)。いややっぱ掛け声入れたいなこれにはさあ!?!?!? と思ったら録音で掛け声入っててよかったです。この曲には絶対掛け声があるべきなので…。てか私は掛け声「けんたー↓↑」で習ったんですけど「けんたー↑↑」がオフィシャルな感じ??(伝われ)

 

振り向いて…トゥナイト

いや~やっぱ名曲だよなこれ!!!!!!!!!! 君だけの~に続いてこれかかるの、マジでテンション爆上げのセトリ。間奏でガンガンにアァイ!!!!って掛け声入れてくれるの心の底からありがたい…。掛け声からでしか得られない栄養がこの世にはありますからね。掛け声は浴びれば浴びるほど元気になる、これ最新の研究内容です(真顔)。

トミーの「カクテルを~」が、なんかどんどん濃くなっていって最高。そして水田さんの持つ上品さがこの曲といい具合にマッチした上で化学反応を起こし、まるで昭和の歌謡スターのようだった。本当に水田さんっていついかなるときでも品があるわね…。素敵です(つられて感想もややお上品になる)。

あと個人的には29夜で太田さんの頭に赤い羽根がついちゃってたのがアクシデントだけどかわいかったです。まるで赤いおリボンみたいでしたね…。途中で自然に落ちるかなと思ったら、そのまま終わってキティちゃん状態のままはけていった(レポ)。

 

シャッフル

全組み合わせみっちり書いてたらものすごく長くなりそうなので、断腸の思いでかいつまみます。

29夜:thrill小関溝口太田、Secret Kiss植原猪塚新原福崎

え???? メンツ強すぎない!?!?!?!? 今日ってオーラスだったっけ?????????(違います)

小関さんが歌ってる横で二人で踊る溝口太田の並びはガチで手堅いし美しかった。目が喜んでた。後で気づいたけどFROGSのthrillだったんだなあ。エモいな…(語彙)。

シクキスの見どころのひとつとして、シークレッキ~~~~スベイベ~~~~~~~~ェ…からのハイキックがありますが(私見)、1番ラストでの新原先生のキックがそりゃ美しいものの、いや~~新原先生ならもうちょいいけんだろ~~~~?と内心思っていたところ(ごめんなさい)、2番ラスト、ご自分で「Secret kiss baby」をやったあとのハイキックがマジで高くて新原先生を一瞬でも疑ったことにスライディング土下座だったし正直大興奮した。頭のてっぺん超えてた。高い! 鋭い!! 最高!!! わたしの顎を蹴り砕いて!!!!!!!!!!!!!!!!!(うちわ)(新原先生も大困惑だよ)

 

30昼:thrill小関富田細田、Secret Kiss植原水田太田溝口

イケイケかなたくんよすぎ~~~~小関さんの安定感やばいなまじで…マルチに何でもできる……とか思っていたら、ラストでものを食うトミーに全部もってかれた。最高だよあなたって人は…。全力のスタオベ。

昨日もそうだったし、シクキス今年はソーシャルディスタンスありVer.なんですね~と油断してたら2番で太田さんに首筋を噛まれる水田さんというものすごいものが爆誕して、もう、やばかった(語彙)

1/2のインライ見たんですけど、

太田「あそこ首噛んでいいですか?」水田「おお~いいね~!」

よくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(訳:一生感謝(CV.猪塚健太の物真似をする新原泰佑))(何?)

 

30夜:thrill小関新原細田、Secret Kiss植原水田平間青柳

新原先生、去年の新人とか嘘だよな…という今更すぎる感想…。佳央太くんは普段あんなに真面目でいい子なのに、OPでの煽りもだが突然つよつよのオラオラでバチバチ(語彙がひどい)なとこも見せてくるの沼だよな…。

Secret Kissのメンツはアミューズ本気出しすぎていっそ怖いよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 大人のスキルとセクシーさが凄かったです。赤い夢の中にさらわれちゃうかと思った…。いやまじで4人並んだときの並びがちょっとびっくりするくらい""""良""""い。2番の例の箇所で水田さんと平間さんが仲良しそうでかわいかったしちょっと安心した。延命。我々観客も、ちゃんと生きて帰りたいですからね…。

 

GET IT BACK!!

少しずつみんな集合してくる形式いい~~~~~~~~~! パートを歌い終えたなゆたくんをポンポンって褒めるトミー、まじでいい先輩すぎる…。富田先輩の下で働きたいな…(遠い目)。

そして溝口さんの歌が!!!!いい!!!!!!!!!!!! ミュージカル出てる先輩方も本当にそうだけど、歌声の安定感がすごいんだよな~。2021も「GET IT BACK!!」の溝口さんの「当たり前って何?」にめっちゃ感動したんですよね。むりやり文字で表すなら「な゛に゛!゛?゛!゛?゛!゛?゛!゛?゛(クレッシェンドつき)」みたいな、理不尽に向かって怒鳴るみたいな歌い方で、そうだよなああなたたちにも思うところはきっとたくさんあるよなあ、それなのに私たちの前では笑っていてくれるんだよなって胸を衝かれる思いだったのを思い出しました。今年も「一泡吹かそう」でのシャウトがマジで最高だった。喉の負担すごそうなのに、3公演全部でシャウトしてくださってもう本当にありがとうございますの舞。

 

ゲームコーナー

全部書いてたらものすごく長くなりそうなので断腸の思いで以下省略。

29夜:つないでダンスゲーム

猪塚 → 岩崎 → 青山 → 東島 → 山崎 → 新原 → 兵頭

マイクオフなのにかなりのボリュームだった「MCに徹してたんだけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!」、申し訳ないがめっちゃ笑った。チーム・ハの顔よ…!笑

「生贄(by桜田通)」として選ばれてしまったにも関わらず、兵頭くんは本当にいい子だなあ…。こういう場で突然振られて、やりきって、照れずにまっすぐ感謝を言えるの本当にいい子…。

 

30昼:究極の2択クイズ

<1回戦:水田 VS 松島>

究極の2択ってそういうことじゃなくない???(マジレス)というのはさておき笑、「この人なら正直小学生でエンタメめっちゃ語っててもおかしくないだろ」とスタッフさんに思われてる水田さんマジでじわじわ面白いな…。ガヤやってる兵頭くんが、去年に比べてすごくリラックスしてこの場を楽しんでいる感じがして、よかったな~。

 

<2回戦:太田 VS 細田

「お母様からのメッセージが流れます」 → 歌!?!?!?!?!?!?!

と思ったらアンサーですごくいいメッセージが流れましたね…。「ネギトロとそぼろ丼~」という、お母様のあまりにもガチなチョイスに身体を二つに折り曲げて爆照れする太田さんはベリーほほえましかったし、そこで泣いちゃう平間さんはなんて心がやわらかなんだ…。そして「よく歌詞知ってんなあ…」からの「ああいう歌声だったんだぁ…」のしみじみ感がつくづくおもろい。注目ポイントそこなんですか??笑笑笑

猪塚「家に帰ってよろしく言っといてね」太田「LINEしときます」

いや帰りなよ(自分のことを棚に上げて言う)と思ったら、どうやら帰省されたんですね…よかったです…(自分のことを棚に上げて言う)。

 

30夜:キュンファイ

現役チームのほう、謎に共感性羞恥がすごくて1回しか見られてないんですけど何で電車内にホームドアがあって汽車が通って対抗車両が通ると揺れるの!?!?!?!?!?! ホームドア:なゆかな、汽車:甲斐翔真て無駄遣いも甚だしすぎるキャスティングだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

新原先生渾身の「ゴンチャ」本気でよすぎるし、雛鳥かつ子を見つけたときの太田さんがほぼほぼ番長@2021キュンファイで爆笑した。それ前回他校の泰佑くんに因縁つけたときのトーンと一緒じゃないですか?????????????????

先輩チームは本当にさすがの団体芸でした。個々人の個性を生かした即興劇のクオリティが高い…。いやしかしリレー(実質ただの短距離走)に勝ってクルージングに招待する水田航生とかいう貴族…。途中「あれ? みさとくんだけ何も役なくない?? 水田さぁん???」と思ってたら、まさかのBGM(生演奏)担当で死ぬほどウケた。もうそこでオチでもいいくらいお腹いっぱいなのに、そこからさらに庄汰さんの伝説の"壁"がまさか見られるとはね…。

 

ハンサムサンバ

新原先生「皆さん、ハンサムサンバの教習をします!」←最高

振付の教則動画もそうだけど、「調べてください」「ここは絶対にやってください」「はいそゆことでっす!」等の、にこやか~に、でもきっぱりとした新原先生の言い方マジで良すぎる。今回MCもやって、出る曲数も多くて本当に大変だったと思うけど、ぜひこれからも我々に教習してください。センスないなりにがんばりますから…(何回やってもカズダンスができないんだけど、あれマジで何がどうなってるんだろう…)。

なんか曲中ですごい顔で後輩追いかける猪塚さんを見た気がするんだけど気のせい?? 熱があるときに見る悪夢みたいな感じだった…。

 

Feel The Same

溝口さんの「何でも話して!」に毎回応えるかなたくんめっちゃかわいかった。本当にいい子なのがにじみ出てるんだよな…。30昼の小関さん「間違えちゃった」が本当にチャーミングでほっこりした。スター性のキューブです(J.Y.Park)。

 

THIS IS THE TIME

TITTテンション上がる~~~~~~~~~!! 血が沸騰するわ~~~~~~~~!!!

去年(2021)はタイトル曲名「New Beginning」が示す通り、TITT等ハンサム定番曲はたぶん意図的にセトリから外したんだと思うしその挑戦や気概を愛していますが、やはり定番曲の強さというものはあるよな~~~という…。

全員横一列に並ぶあの隊形まじでかっこよすぎな!?!?!?!? あんなんオタク(巨大主語)全員好きなんだから!!!!!!!!!!!! あそこ円盤では引きで全景入れてくださいねマジで(真顔)。何ならオタクはフルで全景欲しいんだから(真顔)。

 

PARTY RIDE

この曲見たいとこありすぎて目が足りない。己の目が1組しかないことを悔やむ。

Tea Breakして~の溝口さん、包丁とまな板使って何か切ってませんでした?????????? しかもトトトトトって感じでけっこう素早く…。お茶請けでそんな切り方するやつある? きゅうり??(発想が貧困)

 

親孝行!!!~無礼講!!!

激アツすぎて記憶がない。そもそも曲としてめっちゃ好きなんですよね。だからもう胸がいっぱいすぎて記憶がない(2回目)。

配信見ながら思い出してますけど29配信の「あなたの愛で~」で映った、青山くんかな? かわいいですね…。

てか親孝行に無礼講つなげてくる????????? やば!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(多分2020でも言った)

惜しむらくは両曲ともフルでなかったことだけだな…今年けっこうそうじゃなかったですか? でも今回映像も1か所だけだったし、それだけ曲数多かったってことだよな…? いや歌って踊るのが本業でもないのにありがたいことだ…。そう、忘れがちだけど冷静に考えてこの人たちって俳優なんですよね。なんでこんなに歌って踊れるんだ???????

ここだったか正直自信はないんですけど、後輩(たしか兵頭くん)の尻を満面の笑みでシバき倒しながら走る平間さんと、残像が一直線に残るほどのスピードで上手端までダッシュしてきた平間さんがおもろだったな…。いったいどうしたんですか????

29配信の「はいポーズ!」の新原先生天才すぎんか??????????? あと配信だとキャノン砲が出てくるのじわじわおもろいな…しかも「1! 2! 1! 2! 3! 4!」に合わせてひょこひょこ上下に動くの…。会場ではキャノン砲撃てないからせめて配信では…という心遣いなんだろうけど、いったい何事かと思った。

 

アンコール(Shall we smile?~またね~DEAR MY GIRL)

「Shall we smile?」、去年から好きだったけどめっちゃいい曲だな…??(今さら)明るくて朗らかなこのメロディそのものが私にとっては「魔法」だよ…このクソみてえなどしゃ降りの日常の中に表れてくれた一本の傘だよ…(重)。あと、Shall we smile~?でピースした指をキュッキュッて二回曲げる振り、あれかわいくて好きです。なんだか笑顔みたいじゃないですか? …文字にすると全くかわいさが伝わらない気がするけど……。

「またね」は落ちサビの「足りなくて」が太田さんの声質によく合ってて、いい…。秋のひだまりみたいなあたたかさと、ほんの少しの淋しさがある。30日は隣の平間さんがそこ聞いて、心臓撃ち抜かれたポーズで床に膝をつくのがなんともチャーミングでかわいらしかったな~。おいヘアスプレーの「You can stop the beat」が下手で始まっとるぞ。ミス・ティーンエイジ・ヘアスプレーはこの私よ!!(突然のCV.めいめい)

「DEAR MY GIRL」、アンコールで聞くディアマイって何でこうも"良"なんだろな…。いわゆる「実家のような安心感」の類語として使いたい、「アンコールで聞くディアマイ」。まじで本当に、ありがとう、大好きだよ、心から感謝してる。

 

 

いや~~まじで楽しかった!! ハンサムのおかげで2022年の嫌なことぜ~~~んぶ忘れた!!!! 繰り返しにはなりますが、円盤3公演分、ぜひよろしくお願いします!!!!!!

 

 

 

*1:マジで個人的な事情なんですけど贔屓の宝塚退団日とドン被りだった。当時は本当に情緒がしっちゃかめっちゃかだった。

*2:普通の舞台写真よりすごくでかいサイズの写真あるんですよね。今は手元にないが、A4くらいはあったかな…。

*3:その人だけを追ってるカメラ映像。定点オペラ視界が映像に残るようなもの。

「12人の淋しい親たち」感想

2022/10/09追記:

通販した脚本が届いたので、台詞を引用し、合わせて本文も一部修正しました。

 

劇団時間制作「12人の淋しい親たち」を観てきました。

以下めちゃくちゃネタバレあり、かつ台詞はうろ覚えです。ぼんやりしていたら脚本を買いそびれた。通販したので届いたら見直します。てかそもそもすごくセンシティブなこと書いてる気がするので突然消すかもしれない。もうなにもわからん。対戦ありがとうございました(?)。

 

劇団時間制作第二十五回本公演『12人の淋しい親たち』 (25jigen.jp)劇団時間制作 | 人間が見て見ぬふりをしている現実、感情と向き合う時間を制作する劇団 (zikanseisaku.com) 

 

【あらすじ】

近い将来、請求陪審制が実験的に日本で行われていた。そこへ集められた10人の親である陪審員が「3歳男児殺害事件」について話し合う。

各々のエゴは、小さな疑問を産み出し、大きな可能性に変化し、そしていつしか譲れない主張へと姿を変える。その主張は果たして正しいのか、間違っているのか、憶測か妄想か。

「他人事」であった事件は、いつしか「自分事」へ。

年齢も性別も環境も価値観も違う親たちの摩擦が織りなす圧倒的現代劇。

(公式HPより引用)

 

ストーリーについて

「ガキ親」(作中での呼称。私本人はこの呼称に賛同しません)に対して初めは「有罪」「情状酌量の余地なし」と“素直”に感じていたところから、本編が進むにつれて揺さぶられる…。そういう見方を想定している脚本だと思いました。

私個人としてはわりと初めの方から「いや父親も悪くねえか?」と感じていたので、脚本が想定するような王道の見方はあんまりできなかったんですが(小さい子どもがいるのに単身赴任を自分から志願して、しかも延長を自分から願い出るのは…どうなのよ…。金さえあれば子どもは育つわけじゃねえぞ)、それでも中盤から、特に女の子が喋り始めてからはすごく引き込まれました。

ま〜〜〜〜〜じで楓ちゃんを演じていらっしゃる方のお芝居がすごい。学生時代のお友達とのショッピングでは少し壊れているというか、何かのたかが外れているようで、法廷ではどこか虚ろで、言葉を絞り出しているようで、でも過去のみっちゃんとのやり取りは(この言い方ちょっと微妙な感じもしますが)どこにでもいる普通の女の子で…。下手中心に陪審員たちがストーリーを進めている間、上手でみっちゃんと楓ちゃんが楽しそうに過ごしている場面があり、頼む!!! 目を2組くれ!!!!!と思いました。笑

 

たいへん古い価値観をお待ち(婉曲表現)の老年男性はそういう芝居だし脚本がそういう人物として書いている(そしてその価値観を積極的に肯定してはいない、むしろポイントポイントで刺している)とわかっていてもすごくストレスを感じてしまったけど、そういう価値観の人間を出す分、周囲の反応や人々(特に陪審員5号)の書き方にはかなり気を使っているのを感じました。太田将熙さん演じる陪審員5号については後述するのでそれ以外で印象に残ってるのは、終盤の男女差別甚だしい台詞にみんな反応しないところ。思い返してみれば初めから、男女差別発言に同調する人はいなかったし、要所要所で批判もなされていたけど、聞く必要なんてない、と登場人物たちも明確に示してくれてありがたかったです。いやもちろん「もうそんな事思ってる人誰もいませんよ」という台詞は直接には"楓ちゃん=ガキ親"の話にかかっていると思うんですが…。脚本家はこれを正と思っていないのはわかる、わかってるんだけど、それでも暴言や怒鳴り声を聞き続けるのは芝居でもシンプルにつらいので…。特に、この話はいま自分の生きている社会の中、あるいは延長線上にあるものだなと感じる場合はなおさら…。

 

陪審員5号と、彼をとりまくものごとについて

陪審員5号が、自分はトランスジェンダー男性であるとカミングアウトする場面で、説明を求められた際の彼の態度がすごくよくて、ちょっと客席で泣いてしまった…。

 

「まだこんな説明しなきゃいけないんですか」「なんでこっちが労力費やす必要があるんですか?」

ま〜〜〜〜じでそう…。
この文脈で出てくる「説明してください」ってすごく暴力的だと私は思っていて。
だって、あなたがわからないのはこっちが説明しないからなんですか? あなたが持ってるスマートフォンって、もしかしてスマホじゃなくてただの板だったりしますか?
セクシュアリティってすごくプライベートでセンシティブなことなのに、どうしてお前なんかのためにつまびらかにしなければいけないんだろう? 私はもう私としてここに存在している。それなのに、どうしてお前に説明して、その上で認めていただかなくてはならないんだろう? そもそもどうしてお前がジャッジするの? たまたま自分自身のあり方が、社会が肯定し存在を認めているものと一致していて、たまたま自分自身のあり方について考えずに済んできただけの人間が偉そうにしないでもらっていいですか??


「偏見がないってなんですか?」「偏見はありますよ。人なんですから」

ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜じでそう(2回目)。「自分に偏見を持っていた」っていうのもま〜〜〜〜じでそう…。このあたり情緒がしっちゃかめっちゃかになっていたのでいまいち記憶がない。

いやもうマジでこの一連の場面だけで、この舞台観に来てよかったなと思った。物語の本筋とはあんまり関係ない部分でこんなこと思うのもアレだとは思うんですけど、この舞台を生で観られて本当によかったです。

 

そのあと特にトランスジェンダーだからといってそれをすごく強調したりエキセントリックなお芝居をするでもなく、また周囲から何か言及されるでもないのがよかったな〜。

彼がカミングアウトしたのは自分の主張に「実体験」という裏付けをつけなければ多分聞いてもらえないだろうという考えと、もしかしたらそれ以上に、「陪審員裁判」という場であることが効いていたんじゃないかと思います。10人は陪審員として話し合うために集まったんだから、この裁判が終わったら他の9人とはもう関わり合いになることがないわけで。だから「べつにどう見られても構わないんで」という台詞は、投げ捨てるような言い方もあり、どうせこの場だけだからあなたたちには、というニュアンスもあるんじゃないかと勝手に想像しています。そんなふうに所詮この場だけの関係だけど「性別は関係ないとは思いますけど」、「あ、ごめんね、笑っちゃって」*1とひと言付け加える、そういう人生を送ってきた彼が今後、もっと楽に眠れる夜を過ごせるといいな…。すみません、証言(台詞)や証拠(役者の演技)だけでなく、個人的な感情を持ち込んでしまいました。笑

 

「男は子どもが3歳になるまで実感が持てない」という言説そのものにはまあまあモヤモヤするが、でもそれは血の繋がりは関係ないよ、という台詞に、彼の抱いていただろう引け目みたいなものがほどけた様子はよかったです。「自分と同じ感じ方をしている人がいる」ってそもそもすごくほっとすることだし、自分と周囲の違いを目の当たりにして「お前はおかしい」という暗黙のメッセージを常に突きつけられて生きているクィアの人間にとっては本当に貴重なことだと思うので…。

 

 

 

 

 

…書きながらふと思っただけなので全然まとまってないんだけど、トランスジェンダー男性の彼本人に説明をさせず、かつ本人も「説明」を拒絶したことによって、脚本は「説明」に付加される権力みたいなものに自覚的である、少なくとも感じていると思われるんだけど、それにしては冒頭とはいえ「有罪の理由」を説明するよう求める場面との食い合わせが悪くなった気がするな…。
あの場で説明責任があったのは有罪に入れた9人ではなく営業の人のはずであり、討論の場においてその責任を果たしていない彼の態度は不誠実といえるので…。まあでもああしないと「ハイ皆さんが"純粋に"感じておられる通り子殺しは絶対悪です! 『猟奇的殺人犯』を断じて許せませんよね! おわり」になってしまうのでしょうがない面もあるのか…

 

*1:ここ、「もういいでーす」と謝罪を突っぱねられるのも好きでした。謝ったからといって全て受け入れてもらえるとは限らない。でもそれでも間違ったら謝らなければならないし、反省しなければならない。人生という冒険は続くので…

I want to talk about JAMIE, too!

ジェイミーめ~~~~~~~~~っちゃ面白かった~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!! ステージツアー映像もめっちゃ面白かったです!!!!!!!!!!!!!!! 大千秋楽おめでとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

物語について

主人公は16歳の高校生ジェイミー・ニュー。彼には一つの夢があった。

それはドラァグクイーンになること。そして高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加すること。母親から真っ赤なヒールをプレゼントされたことをきっかけに夢に向かって強く突き進む思いを抱いたジェイミーだが、学校や周囲の保護者たちは猛反対。ジェイミーの夢を理解できない父との確執や周囲からの差別など、多くの困難を乗り越えながら、自分らしさを貫くジェイミーの姿に勇気と感動、そして幸せをもらえる、最高にハッピーなミュージカル!

horipro-stage.jp

 

情報発表された第一声が「え、何回行こうかな?????」だったんですが、ま~~~~~じでよかった。具体的には大人たちの優しさがすっごくよかった。

元・伝説のドラァグクイーン「ロコ・シャネル」であるヒューゴが営むドラァグ用衣装店で、ジェイミーが初めてドレスを着た場面。ジェイミーはノーメイクで、かつらもつけていないし、ロコ・シャネル着用の赤いドレスも体に合っていない。事前にヒューゴが「ドレスを着た男の子は笑われるだけ(でもドラァグクイーンは畏怖の対象)」とい言ったとおり、正直、あまり似合っているとは言えなかった。けれど、ヒューゴは眩しげに目を細めて「あたしにはわかる。それがあんたの本当の姿」(うろ覚えです)と笑いかける。

も~~~~~~泣いた。ばしゃばしゃに泣いた。

だって、衝立の陰から出てきたジェイミーは、素敵なドレスを着られて嬉しげなんだけど、ちょっとおずおずしてるんですよ。ヒューゴの顔色やリアクションを窺っているというか。

それは「頭の中の壁」で歌われていた、パパの言葉のせいなんですよね。小さい頃にドレスを着て歌って踊っていたところを見られて、そのとき吐かれた心ない言葉にジェイミーは今もなお深く傷ついている。「超えていけ」と心を奮い立たせてはいるものの、やっぱりそりゃ怖いですよ。顔は笑っているけど、それは楽しいからじゃなくて、すぐに「冗談だよ」と誤魔化せるようにという盾なんですよね(ドレスを着てプロムに行く! とママに初めて言った場面もそう。先走るけど、二幕のパパとの対峙でジェイミーの表情がめちゃくちゃ“これ”で、見ていてしんどかった…)。ママも自分を愛して、応援してくれてるんだけど、心の底から理解してくれているわけじゃない。だってママは異性装愛者じゃないから(それでもなお、というところが尊いのだと思います)。素敵な先達がいるって、本当にすばらしい僥倖なんだよな…。

貸してもらった赤いドレスと、練習用のホットパンツを胸にぎゅっと抱いて、嬉しげに外へ駆けていくジェイミーが本当に嬉しそうで、かわいくて、もう思い出しただけで涙が出てしまう…。ヒューゴの「気をつけて、気をつけて!」もいいですよね。特に2回目の「気をつけて」。すごく温かみがにじんでいて…。森崎ジェイミーは嬉しすぎて、きみは弾丸か?ってくらい足が速すぎるし、髙橋ジェイミーはスピードは常識の範囲内なんだけどぜひ足元に気をつけてほしい。二度言わざるを得ない気持ちがわかる。いいかい歩行者用の信号が青になったからって突っ込むんじゃないよ、右見て左見て、もう一回右見て…ああもう姿が見えない……。大丈夫か…?(ヒューゴの人格)

 

ジェイミーとプリティの関係もすっごく好みでした。この二人がずっと仲が良くて、素晴らしい友人同士で、本当に嬉しかった~~~~~。

ドラァグクイーンが出てくる舞台作品というと『キンキーブーツ』が有名な先行作品になるのかなと思うんですが、私はどうしても一箇所だけモヤついてるところがあって。それはラスト、チャーリー(小池徹平)と ローレン(ソニン)がくっつくところなんですけど…。ストーリーやメッセージ的に、あれわざわざ恋愛要素入れる必要あったかな????? って思ったんですよね。『キンキーブーツ』における恋愛成立、「これはハッピーエンドですよ!」の呈示のためだけに入れてるように見えてしまって…。ラブロマンス作品なら男女カップル成立エンドもわかるんですよ、でも男女恋愛成立だけが物語のたたみ方ではないじゃないですか!? もっとハッピーエンドの定義から詰めてこ! ちょっと待って! その男女カップル成立エンド、本当に必要ですか???(注意喚起ポスターか?)

そんなわけで素敵な友人同士であり続けたジェイミーとプリティの関係が、私的にはめっちゃヒットでした。こういう作品もっと増えてほしいな~。

 

ドラァグクイーンの皆さまが最高だった話していいですか? \いいよー!/ サンキューアリーナ!

ヅカファンなので、「お話は~おしまいよ~♪」と皆さんが出てきた瞬間に「フィナーレつき一本物だ!!」と脳が誤認したし、そのあとにロコ様がおいでになるのはもう確実に幕が横に開いたらトップが大階段のど真ん中で板付きしてるやつなので、拍手入れたすぎてたまらなかった。東京前楽(森崎・田村・佐藤・樋口楽)回では拍手が入ったのでサイコーでした…。ありがとう。

 

ラッキーなことに全キャスト1回ずつ見られたので、覚え書き代わりに残しておきます。

森崎ジェイミー

傷をひっそり抱えているからこそ、人間として明るく、素直で、あたたかな優しさを持ち、…こんなチャーミングな子がクラスの人気者じゃないのおかしすぎだろ!!!!!!!!!!!

いやほんとに、すごくよかったな…。ママとの関係もこれ以上を求められないってくらいに良好で、愛情を受け止める器がものすごく広い。たっぷり注がれた愛を注がれたままに受け取って、なおかつてらいなく返すことができるという稀有な人間に見えました。だからこそ、父親から受けた傷が今もなお生傷のままで横たわっているのが見えたとき、傷の深さを窺い知れたのと、それでもなお笑う強さが眩しかったです。

ウィンくんのジェイミーはマジでドラァグクイーンとして大成すると思う。ロンドンに出てみてほしい。ショービジネスの星になれる。きみはスターだ。

タカラヅカにいたらたぶん星組。ショーでの輝きが目にまぶしすぎるのが見える(幻覚)。

 

髙橋ジェイミー

ちょっと内気で、繊細で、心優しい少年が「ミミ・ミー」という鎧を手に入れ、その鎧を自ら脱ぎ、ありのままで自己表現をする様がドラマティックだった。

楓くんジェイミーは、パパの心ないひとことのせいで愛情を受け取る器にちょっとだけひびが入ってしまったように見えた。ママが愛してくれているのはわかっている、でも自分の存在そのものに自信がない。パパに例のひとことを言われたときの楓くんジェイミーは風に吹かれて消えちゃいそうだった。

楓くんジェイミーは今後ドラァグの道を進むのかな。どうなんだろう。てかラストのお衣装がへそ出しで度肝を抜かれた。後日、ウィンくんのジェイミーを見たら別に腹出してなくて二度驚いた。ゴミ出しでへそ出しルックなのきみ!?!?!?!??!?!?

タカラヅカにいたらおそらく雪組。あるいは宙組かもしれない。シュッとしてるので…。

 

田村プリティ

か、か、か、変わり者~~~~~~~~!!!!!!!!

何だろう、数式をそこらじゅうに書き散らかすとか感情のたかぶりをブレイクダンスで表現するとか、別に取り立てておかしな行動なんか何ひとつしていないのに、なんかちょっと風変わり。意志が強くて、今やるべきことがわかっていて、でも眉毛描きに失敗した友達を見捨ててはおけなくて、そして勇敢。

きみのご両親はきみがとってもプリティだったからプリティって名付けたんだよ!!!!!!!!!!!

タカラヅカでいったら月組でしょう。月組生は個性を突き詰める職人気質なので…。

 

山口プリティ

先にめいめいプリティの風変わりっぷりを見ていたので、どんな感じなんだろう…と思っていたんですが、ヒロインや…! とめちゃくちゃ驚かされました。特に二幕のプリティの部屋が印象的だった。優しく包み込んでくれるお姉さん感というか…。

ディーンがプリティに向かって投げつける罵詈雑言はどれも全部ひどいんですが、ののかプリティに対してそんなこと言うなんてマジディーンてばお前まともに喋ったこともないくせに外的なラベルだけでよくもまあそんな人を貶めることができるわね?(一息)(夢クラスメイト)みたいな気持ちになる。

タカラヅカなら花組。主演男役の婚約者役とか見たことあるもん(幻覚)。

 

佐藤ディーン

顔はかわいいのにめちゃくちゃ怖い。なんだろう、怒鳴ったり蹴ったりあんまりしないのに(いやジェイミーの頭はたいてるな…)、なんかものすごく怖い。堅気じゃない。でもそこが好きです。レッグスイレブンのショーに出る前のジェイミーを掴まえて、心ない言葉をかける場面、あの場面の佐藤ディーンの喋り方…というか声の低さと抑揚の付け方が全部ツボ。つらいときにカンフル剤として聞きたいので、あの口調で好きなおにぎりの具とか、ファッションブランドの話とか、ベッカと付き合ってたころのこととか教えてほしいな……。

森崎ジェイミーと佐藤ディーンが個人的にベストマッチの組み合わせです。ディーンは物語上、有害な“男らしさ”を象徴するようなキャラクターなんですよね。でも佐藤ディーンはさほど身長がない(=“男らしさ”が一部欠けている)。一方で森崎ジェイミーは背が高くて、骨格もしっかりしていて、ある意味では佐藤ディーンより“男らしい”。でも彼はゲイで、ドラァグになりたくて、だからディーンはちょっとコンプレックスを抱いていたのかもしれないな~、なんて思ったり。

タカラヅカなら星組星組生はステゴロが強い(※わたし基準です)。

 

矢部ディーン

チャっっっっっっっっっっっラい。そしてノリが良さそう。等身大の男子としてのリアリティがすごくあった。ああいう男子、絶対にクラスに一人はいる。矢部ディーンと過ごした高校2年の頃の思い出が一瞬にして頭によぎったもんね。合唱コンクールは惜しくも2位だったときのクラス。懐かしいな~卒アルまだ実家にあるかな~?(ないよ)

髙橋ジェイミーと矢部ディーンの組み合わせは見られなかったんですが、この二人だとナードとジョック感が際立って、物語が一段階リアルな感じになりそうだな…と思いました。あ~~この二人でも見たかったな~~~~!!

タカラヅカなら宙組かな。宙男はみ~~んなジョックなので。スーツを着て生まれてきた、それが宙男。

 

樋口ミス・ヘッジ

っょぃ…勝てなぃ…あまりにも圧倒的……しゅき……(強い女性好きのオタク)。一度下手で「Work of Art」の樋口ミス・ヘッジのキメ顔をほぼ正面から受け止めてしまい、まじで精神がめろめろになってしまった…。なのに電話のアドリブで親しみとかおかしみを出してくるのずるくないっすか!?!?!?

タカラヅカだったらほぼ確で星組

 

実咲ミス・ヘッジ

みりおんの硬質で、きりっと生真面目な感じが、あ~~~この先生なんか融通きかなそ~~~~~頭も固そ~~~~~~~感に繋がっててよかった。個人的には、ラストに入場を許可するあの下りはみりおんのほうにより説得力を感じました。

実咲凜音さんは元宙組トップ娘役です。これがやりたくて今まで組分けしてたんだろって? ええそうですとも。

 

太田ミッキー

すみません彼は学生役のアンサンブルで、別にWキャストとかじゃないんですけど、書きたいので書きます。

有り難いことに複数回入れたので、二幕のプロムでミッキー定点カメラしたことがあるんですけど…メンタルが…めちょめちょになりました……。

プリティがディーンに正面切って向かい合う場面、女の子たちはみんな真剣な面持ちでプリティを見守ってるんですけど、男子はだいたいヘラヘラしてるんですね。いわゆる「お前の攻撃なんか効いてない」アピール。で、最後にプリティが「ええ、私はヴァージンよ」と誇り高く言い切るじゃないですか。自分は性的経験がない、でもそれを何らおかしいと思わない、という宣言に、ミッキーが小首を傾げて肩を軽くすくめ、両手を肩の位置に上げたんですよね。何だこいつ? みたいな。意味わかんね、頭おかしいんじゃねえの? みたいな。

おあ~~~~~~~~~~~~~~って思いました。まじか~~~~~~~~~~~~~ってなりました。

前提として、そもそも『ジェイミー』は(ミス・ヘッジを除いては)大まかに「男性と、男性じゃない人たち」に分けられるのかな~と見ながら思っていました。ミス・ヘッジを除いては「男性じゃない人たち」がジェイミーの味方なんですよね。「女性」じゃないんだよな、ってところと、「男性」に比べて「男性じゃない人たち」は多様な人々がいるってところがミソなんじゃないかな~と思います。

ヒューゴおよびドラァグの皆さまについてはまあ言わずもがなですよね。他にも、マーガレットとレイ。この二人は(おそらく)異性愛者だけど、友人としてお互い助け合って生活している。ジェイミーとの続柄を尋ねるミス・ヘッジに答えた「家族みたいなものよ」が本当にすごい…。こんないい台詞がこの夏聞けるなんて思わなかった…。

クラスメイトの女の子たちもそう。プロムにお洒落してきたプリティに言う、その色は自分じゃ選ばないけどあんたにはよく似合ってるね、みたいな台詞が本当にすばらしいな~と思った。ちょっと固く言えば他者の尊重、みたいな。あなたとわたしは別個の人間だけど、必要なときは手を取れるんだ、っていう…。

一方で、「男性」(+ミス・ヘッジ)の考え方は保守的であるように見えた。男なんだからズボンを穿くべき。男が化粧をするなんておかしい。そして、性的な経験がないのは恥ずかしいこと。

演者である太田さんのことは、オタクではないのでものすごく知っているというわけではないけど、かろやかで、物事への自分なりの軸がある、さっぱりした人だなという印象がある。いわゆる「ファンサ」という言葉について、サービスという意識はない、お客さんとのコミュニケーションだと思っている、という発言だったり、同じ事務所でおしゃべり上手な溝口琢矢さんが「おしゃべりクソ野郎」と一部で(親しみを込めて)呼ばれていることに対し、その文脈はふまえた上で「琢矢はクソ野郎なんかじゃないよ!」とあえて言ったところだったり*1。特に後者のコメントを聞きつつ、この人いい人だな…としみじみ思いました。安易に言葉を使わない人、自分のものの感じ方を言葉にして伝えられる人なんだなあ。

そんなふわっとした認識で、たぶん初めて劇場で太田さんのお芝居を観たんだけど、マジでえっぐい芝居してくんなあ~~~と思いました。このタイミングで! このリアクションを! さらっと入れてくるか~~~~~~~~~~~~えぐ~~~~~~~~~~~……(語彙)。 自分はわりと早々にプロム会場に入るしよ~~~~~(これは別に役の解釈云々だけの話でもないかもしれませんが)…。なんか、男性学の本とか読みたくなりました。たぶんミッキー単体だったら普通にそこそこいいやつだと思うんだよな~、サイ(小西詠斗くん)もだけど、頼んだら普通に文化祭の準備とか手伝ってくれそうだし…(ディーンは絶対手伝ってくれない)(夢クラスメイトその2)。

 

いや~いい夏だったな~~~~! ありがとうジェイミー!!

 

*1:出典:溝口さんのほうは2021年4月12日のインスタライブです。あまりに感動したらしく、日付まで残してあった。

2020年をActAgainstAnythingで数える

AAA初見だけど楽しかったー!!!

タカラヅカおよびミュージカルのライトファンかつアミューズ新参者なので、そんな感じの感想です。あと11月末に『RENT』を観る予定だった者の感想。

 

 

仮面舞踏会

3LDKは本当に並びがいいな…。そして声が太くなって安定してた! すげー!!

いっそエクスタシー的な歌詞のところで腰を突き上げる振りがあったけど、鋭角な平間さんとちょっと浅い水田さんがまさに“個性”って感じで良かった。水田さんは本当にいついかなるときでも上品さを失わないよな…と『ウエストサイドストーリー』のマンボの場面を思い出してた。水田ベルナルドのマンボは荒々しいのにひとさじの上品さがあって、そこがめっちゃセクシーだった……。今回もどことなく上品で、つま先でスッと描いた半円がまるでマントのたなびく裾みたいでした。ゲッダン!! で素早くしゃがみ込んでから立ち上がるまでが全員速すぎないか??

 

ミュージック・アワー

ゴーゴーハンサム! レッツゴー! ハンサム!!

歌って踊るトミーとみぞたくを見られてめちゃくちゃに嬉しい…ハンサム2020はお二人ともおられなかったから…

溝口さんはあんなにウルトラスーパーキュートなフェイスで表情もとってもとってもチャーミングでいらっしゃるのに、歌い出すとひじょうにしっかりとした低音が勇ましく、朗々と響くので、本当にすばらしい…ギャップ…。最高…。『Indigo Tomato』初演DVDを買ってあるので見返したいです(意気込み)。

 

Brave Love, TIGA

ステージに残った溝口さんとポジショニングを見て「えっっっっっっっっ!?!?!?!? ユレルMIDNIGHT!?!?!?!?!?!?!?」と思ってしまった2019年生まれのにわかドリフェス!です(自己紹介)。

客席にせり出した花道(?)的なところに出て、サンプラザ中野くんさんをバッ!て指す溝口さんの指先がまっすぐに伸びてて…美しくて……溝口さん、タカラジェンヌにならんか?(ならんよ)

 

Z女戦争

画家の人~~~~~~~!!!!!!!

わたしが初めてアミューズに触れたのは水田・平間オタクが見せてくれたブラパだったので、柳澤さんに対しては一方的に親しみと怯えを抱いている(半分は脚本のせい)。

猪塚さんはほんとうにお顔がかわいい…。いや〜男声で聞く女性アイドル曲は健康にいいな〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! もっとやって~~~~~~~~~!!!!!!!!!

 

GO!!!

オタク人生の始まりはアニメなので、子どもの頃大好きだった『NARUTO』のOPが聞けてブチ上がった。FLOWさんにはコードギアスの「COLORS」でもお世話になってたな..こんなところでも再会するとは思わなんだ。オタク初期から大変お世話になっております...。

わちゃるハンサムたちがもう…本当に……かわいいんだけど……そのまま、こう、自然公園的な感じで保全できませんか?  アミューズ!!

 

ゲームの始まり

うっっっっっっっま!!!!!!!!!!! 第一声からべらぼうにうっっっっっっっっま!!!!!!!!!!!! しかも曲が盛り上がるにつれどんどんうまくなる!!!!!!!!!! 何!!?!?!?!?!?!?!? うそ!!?!?!??!?!?!?!?!? 好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

遅れて見始めたので序盤を見られておらず、柿澤さんを初めてここで聞きました。いや「かっきーはうまいから一度見ろ」とは聞いてたし、いつか見たいな~とは思ってたけどいつかじゃねえ死んでも見に行くからなという強い感情。

 

Beauty and the Beast

ミュージカルが好きな人間はあっきーさんが好きだしソニンが好きだ(巨大主語)。

あまりにも歌が!!!!!!!!!! うまい!!!!!!!!!!!! もっとチケ代を払わせてくれ!!!!!!!!!!! 安すぎる!!!!!!!!!!!!!!!

あとこの舞踏会は絶対に陽光に満ちあふれてる。祝福がすごい。

 

Can't take my eyes off you

わたしはこの歌声を聞いて育ちたかった。この歌声を聞いて情操教育されていたらどんな大人になっただろう…。もう成人しちゃったけど……。

でも今からでも遅くはないと思うので、あっきーさんのCan't take my eyes off youだけを聞かせて育てた野菜が食べたい。体内に取り込みたい。この歌声で育ちたい。

 

私だけに・私が踊るとき

ちゃぴ~~~~~~~~~~~~!!!!!!! 綺麗だよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

いややっぱりタカラヅカの娘役キーは高いんですよ…男役に合わせてっから…(ヅカファン人格)。それにしても美しくて堂々として誇り高く、ちゃぴはいいスターだ…。

「私だけに」だけじゃなく「私が踊るとき」も聞けてめちゃくちゃに嬉しい。わたしは「私が踊るとき」がめちゃくちゃに好きなんですよ…「夜のボート」も好きです次回のセトリにどうですか!?!?!?!?(どさくさ) 

 

So Free!

2月の武道館に戻りたいよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!(駄々)

小関さんと広大ちゃんの安定感がすばらしいし、溝口さんはいつ見ても本当に完璧な『溝口琢矢』でいらっしゃる…。その若い身空で…どうして…? すごいよ…溝口琢矢……。

 

PARTY RIDE

歌い出しのトミー&みぞたくで「助かる…」と思った。いいよいいよ同級生シンメいっぱいちょうだい!! もっとちょうだい!! 持ってるんでしょ!?!?!? ほら!!!!! アミューズ!!!!!!!!!!(本日二度目)

松島さんもうすっかり壁じゃんwwwと思っていたら様子のおかしい猪塚健太で草が全て吹っ飛び荒れ野になった。突然どうした???? あれほぼ妖怪の動きじゃなかった???????

 

Feel The Same

事前準備:キャーーーーーーーーーーー健さま~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!(臣民の人格)

実際の様子:キャーーーーーーーーーー健さ…………ンン!?!?!?!?!? オア~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

わたしがアミューズ新参者になったのは多分ハンサム2012の映像がきっかけなので、ちょっと『アミューズ所属俳優を統べる絶対的帝王・佐藤健』みたいなの予想してたんですけど、画面に現れたのはチャラい爆イケお兄さんだったのでとりあえず準備してきたドレスが破けた。えっチャラい! 怖い!!(陰キャ) でもすごい…顔がいい……。唇を舌でお湿しになる様子が二回くらい抜かれてたけどべらぼうにセクシーだった。か……かっこいい…………(語彙がなくなる)。

あと今さらながら電王見てるので、桜田・佐藤・溝口の電王トリオで沸いた。いいじゃん!!!!!!! いいじゃん!!!!!!!!!! すげーじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!! 誰か関さんと高岩さん呼んできて~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

Dear My Girl

ありがとう、大好きだよ、心から感謝してる。

こんなにもこちらの心情にぴたりとくる歌詞があるなんて、とディアマイを聞くたびに何度でも新鮮に驚いてしまうな…。ディアマイは愛の交歓なんですよね。「何で(オタクも)みんな踊れるの!? 会場の入り口でテストされて踊れない奴は弾かれたりしてるの!?!?」とかおののいていたころがもはや懐かしいな…。

 

春の花

2月に武道館で聞いたとき、「春の花」はファンの人たちへの感謝の歌だった。今でもそれは変わらない。けれど現実は絶え間なく変化し、すべての表現は現実の中にこそ存在する。「春の花」はファンへの感謝というコンセプトの他に、もうひとつ、制作段階では想像だにしなかった意味が付与されてしまった。作詞を手がけた植原さんの歌った、万感の思いがこもる「春が」、そして歌い手不在の演出がそれを端的に示していると思う。

これ以上のことを語る資格はわたしにない、と強く感じている。だからAAAで披露された「春の花」について、わたしにはこれ以上の感想は書けない。わたしはただのライトなファンで、つまり消費者だ。板の上に載ったものは見る、聞く、意図を考える。でもAAAで歌われた「春の花」は、いち“俳優”としての皆さんの声だけではなかったように思う。いち“俳優”の表現ではなくていち“個人”としての皆さんの感情を消費することは本意ではない。まあ、そういうふうに思って、こうしてブログに書いていること自体がいち“俳優”としてではない皆さんの消費なのではないかとも正直感じるけど…。でも、AAAの感想を書くならどうしても必要な表明だと思ったので、書いたし、残しておく。

 

This is Me

AAA2018?を観た友人から「This is Meやったよ〜! ソニンちゃんで。めっちゃよかった〜」と聞いてハァ!?!?!?!?!? ソニンやて!?!?!?!?!? うらやま!!!!!!!!!! となっていたので、今回聞けてめちゃくちゃよかった。

このときのちゃぴのお衣装がめっちゃよかったな…黒ライダースがとってもかっこよかった。

 

Seasons of Love、そして観られなかったRENTのこと

 「Seasons of Love」のイントロが始まって、平間さんが画面に映ったとき、なぜだかむしょうに目が惹きつけられた。ソニンちゃんとハグする数秒、他のメンバーを待つ数秒、歌い出しの前、自分を捉えたカメラをじっと見つめ、はにかんだようにも、戸惑って困惑したようにも、さびしそうにも見える微笑を浮かべた数秒。何気ない仕草や表情のすべてが一本の無声映画のようだった。

語るように歌い始める、その佇まいがひどく印象深かった。彼の周りは静寂だった。城田さんも、あっきーさんも、おちゃぴも、もりくみさんも、みんなAAAの、武道館のステージに足の裏をつけて立っているのに、彼だけ別の場所にいるみたいだった。たぶん、RENT二幕の始まりの、あのどこでもない場所なんだろう。そう思ったとき、観られなかったから知らないはずの「2020年に上演する『RENT』のために平間壮一が作ったマーク」の面影を見た。

 

『RENT』を11月末に観る予定だった。でも観られなかった。

夏に辻村深月原作の「かがみの孤城」の舞台を観に行って、やっぱり生の舞台はいいなあ、と思った。役者さんがそこにいて、発した声が、表情が、なににも遮られずこちらに届くこと。発話していないひと、台詞を受けるときの表情や体の動き、小道具、はける人の動線、自分で選んで何でも観られること。スマホの電源を切って、誰の顔色を窺うこともなく、作品に自分の身ひとつで向かい合う時間を持てること。配信は有り難いし(アーカイブがあるとさらに有り難い)、映像を見ながら気の置けない友人とああだこうだ言い合うのも楽しい。でも、久しぶりに生で舞台が観られるのだと思うと、何だかどきどきした。いろんなことがあった2020年に『RENT』を観て、自分が何を思うのか知りたかった。久しぶりの日比谷が楽しみだった。

 

エンジェル(『RENT』)、マーキューシオ(『ロミジュリ』)、ラファエル(『ドン・ジュアン』)、光くん(『黒白珠』)、カール(『GHOST』)、エイモス(『WDTW』)、そして何より、「ダンスそのもの」(by桜田通)*1なハンサムでの平間さん。

今まで見た中で平間さんの笑顔というと、お口をぱかっと開けているイメージがあった。明るく、楽しそうで、無邪気。もちろん役柄によってそれだけじゃない姿を拝見することもあるけど、平間さん、と言われてぱっと思い出すのはそういう明るい表情や奔放な姿、それからめちゃくちゃうまいダンスだった(突然語彙がバカっぽくなるな...。でも他に何て言やいいんだ?)。

でもAAAの「Seasons of Love」で見た平間さんの表情や佇まいは初めて見るものだった。イントロや歌い出しだけじゃない。左右に並ぶ仲間たちを見るその笑顔が印象的だった。この人がこんなにも静かで穏やかな方法で、仲間への愛情を示すなんて知らなかった。AAA前半で仮面舞踏会を聞いたときも、うわ〜『RENT』観たかったな〜! と思ったけれど、SoLでさらに強く、平間さんが作った“マーク”を観てみたかったな、と思った。

 

 

 

いや〜〜〜序盤ちょっと間に合わなかったけど、AAA楽しかったな〜〜〜〜〜!!!!! 見ていて自然と「明日も頑張ろう」って思えた、そういうびっくりするくらいピュアな心の動きも久しぶりだった。エンターテインメントって、誇張抜きで、明日への活力なんだよな...。久しく忘れていたそれを再確認できたという意味でも、2020年をAAAで数えた感がある!(まだ1ヶ月あるが?)

 

 

*1:ハンサム2016事前特番『熱血!ハンサム塾』#3より。「(ダンスを)嫌われたくない」という発言を受けて桜田さんが発したこの平間評が、なんか知らんけどめちゃくちゃに好きです。桜田通の持つハンサムを愛する力で、限界オタクの切羽詰まった語彙を"平間壮一"という概念の定義に昇華してるんだよな…。

シンプルに愛してるタカラヅカショーの歌詞3選+α

元気を出したいときはスカステで撮り溜めてるショーを見るんですけど、最近仕事がクソヤバの気配を醸し出し始めたので、カンフル簡易版として書きました。

 

シンプルに愛してるタカラヅカショーの歌詞3選+α

1.君の心に突き刺され Love(中村暁作・2017年宙組『VIVA!FESTA!』)

いや本当に好き…(語彙)

「突き刺され」と「Love」の取り合わせがすごいんだよな…。愛よ、「届け」でも「伝われ」でも「飛んでいけ」ですらなく、「突き刺され」と来るか!

何かをものすごい勢いで愛してしまったとき、「刺さった」って言うけれど、ただ「刺され」ではなくて「突き刺され」なんですよね…。この愛は弓から放たれた矢ではなく、狙いさだめた槍なのだ…。

そして「」ではなく「Love」でバランス取ってるのもうまいっすよね~。「突き刺され 愛」だと突き刺されば鮮血が噴き出すような重みがあるんだけど、「突き刺され Love」になることで突き刺さる衝撃はそのままに、タカラヅカらしく明るく爽やかでかろやかなんだよな…。

 

2.邪魔だ! どけ! 誰も俺を止められない(上田久美子作・2018年月組『BADDY』)

もうだいすっっっ(中略)っっっき!!!!!!!!

これ!!!!!!!!!!!!

『BADDY』は月からやってきた大悪党・バッディが地球で大暴れするストーリーをショーの構成に沿って展開するというものすごいショーで、上記の歌詞はバッディさんが地球に降り立った場面の歌い出しです。いやー強い。これ聞くと顎がクッと上がります。俺の覇道を阻むな!(※バッディさんはそんなこと言ってない)という気持ちになる。I am born to be free

「天国なんて行きたくない/天国なんて/ばあさんたちの行く場所さ」を客席に指さしながら歌うバッディさんはマジでBADDY。

 

3.シンプルに愛してる(藤井大介作・2019年宙組『アクアヴィーテ』)

いや強いのよ…。

『アクアヴィーテ』はウィスキーをテーマにしたショーで、プロローグでは種類ごとにウィスキーを語ってるんですけど、それぞれ「飲み干したい」「ユニークなお前」「高貴な香り」とストレートに欲望を述べたり、擬人化したり、描写したりする中でトドメがこれですよ!? 「そしてジャパニーズ(ウィスキー) シンプルに愛してる」!!!! そんなことある!?!?!?!?!?

シンプル:

[形動]単純なさま。また、飾り気やむだなところがなく、簡素なさま。「シンプルな柄」「シンプルな生活」

引用:https://kotobank.jp/word/シンプル-538895

ウィスキーを賞賛するのに擬人化してみたり、どんなところが素晴らしいか言葉を尽くしてみたり、けれど最終的にどれも足らなくて全部放り捨てるさまを「シンプルに」にまとめるのすごくないですか!? この歌詞を知ったからには、もう二度と軽々しい気持ちで使えないですよ「シンプルに」なんて。お前はそこにたどり着く前に言葉を尽くしたのか? 自分の持てる言語技術は全て使い果たしたのか?? 言葉を尽くして、使い果たして、届かず、それでもなお望むのか???

ひとつひとつなくした果てに

ようやく残ったもの

 

これが愛じゃなければなんと呼ぶのか

僕は知らなかった

米津玄師「馬と鹿」

米津玄師がBメロからサビにかけて細やかに拾い上げるところを、サビ突入直前のわずか4小節でやり切ってるわけですよ藤井大介は…。米津玄師とタカラヅカショーおよびダイスケは作風や目的が違う、わかってます。短く切り詰めたから面白い、丁寧に描くからうつくしい、そのようなことを主張したいわけではありません。ただ…マジですごくないですか? 「シンプルに愛してる」…。こういう歌詞に触れるとき、シンプルにタカラヅカのショーって、すげえな」と思います。

 

以上、「シンプルに愛してるタカラヅカショーの歌詞3選」でした。

以下はおまけの「シンプルに愛してるんだけど『タカラヅカショーの歌詞』という括りではないな」選です。

 

シンプルに愛してる歌い分け

・望海風斗:世界中をひとつにするのは

早霧せいな:あなたの歌

望海風斗:私の声

(稲葉太一作・2016年雪組『Greatest HITS!』)

いや世界をひとつにするのは望海風斗なんかーい!トップのちぎさんじゃないんかーい!!※わたしは望海風斗ファンです

パレードでは全員で歌うので、本来の歌詞の意図であろうYou & Me感があってよかった。

 

シンプルに愛してる鶴の一声

・「血と砂の祭りだァァァァ!!!!!!!!」(酒井澄夫作・2017年星組『Bouquet de TAKARAZUKA』)

どのへんが血と砂の祭りなのかよくわからないけど、「礼真琴殿下がそう仰るなら、そうなんだな」と思いました。

 

 

シンプルに愛してる歌い手が歌詞に及ぼす効果

・果てしない大空を 思い切り羽ばたきたいよね/愛と夢いっぱいに 思い切り振りまきたいよね(藤井大介作・2016年宙組『HOT EYES!』)

Q.思い切り羽ばたきたいよね?

A.いえ…ちょっと高所恐怖症なんで…

となりそうなところを、まぁ様に訊かれると「確かにわたし…羽ばたきたいかも…」と思ってしまう。愛…振りまきたいかも……。

 

・今こそ雄叫べ(齋藤吉正作・2018年星組『Killer Rouge』)

「雄叫び」って動詞に出来るんだな!? あまりにも礼真琴殿下が堂々と仰るので、歌詞を目で見るまでは私が知らないだけで常用の動詞なんだと思ってた。むしろ常用動詞にすべきなのでは? 人生、「今こそ雄叫びを上げろ」なんてかったるくて言ってらんないときもあるでしょ。

 

・月が輝く南の浜辺で/二人 内緒のデート/手と手を重ねて(野口幸作作・2018年雪組『SUPER VOYAGER!』)

この歌詞を歌う永久輝さんは両脇に娘役さんをはべらかしてるんですがそれは。

 

シンプルに愛してる歌詞の表記

・壁 DON DON DON /逃げちゃダメさ(野口幸作作・2018年雪組『SUPER VOYAGER!』)

ここまではギリギリ耐えられても次の「距離 DON DON DON/近づいていくのさ」で死ぬ。

 

 おわり!